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若奥様は黒ん棒がお好き
【若奥さん 官能小説】

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若奥様は黒ん棒がお好き-2

 さて、七時である。彼は来なかった。セクシーな紫のタンクトップ(もちろんノーブラ)に身を包み、密かに彼のぶんの夕飯もこしらえて心待ちにしていた彼女だった。七時半、まだ来ないので彼女は食事を始めた。八時、あきらめながら食器をかたづけようとするとチャイムが鳴った。玄関のドアを開けると、走って来たのか肩で息をしている彼がいた。夏の夜風と共に彼の体臭が彼女を包んだ。黒人特有の匂いに彼女は面食らったが、臭さの中に彼女を惹きつける何かがあった。

 バイトが長引いて遅れてしまったと彼は詫びると、すぐに冷蔵庫を移動しましょうと言った。キッチンの奥にある大きな冷蔵庫は、体格のいい彼をもってしても一人では容易に動かなかった。彼女も手を貸そうとしたが、彼はあくまでも一人で挑んだ。ひとつ深呼吸をし、腰を落として冷蔵庫を抱きかかえると、グーッと持ち上げ、少しずつ歩き出した。腕と背中の筋肉がボディビルダーのように膨らんだ。彼女の指図を受け、キッチンの手前まで行き、どすんと降ろすと、彼のTシャツの背が見る見るうちに新しい汗に染まり、同時にあの体臭がむっと強まった。冷蔵庫の位置を微調整すると、彼はこれでいいかと振り向いた。彼女はありがとうと礼を言いながらハンカチを差し出す。額の汗をさかんに拭う彼。ハンカチはすぐに大きな染みをこしらえていった。

「あなた、晩御飯は?」

意外な言葉にきょとんとする彼に彼女は微笑んだ。

「まだなんでしょう? ご馳走するから食べない?」

しばらく彼は戸惑っていたが、彼女が黙って彼の手を引いて食卓にいざなったので、おずおずとテーブルについた。彼は料理よりもまず缶ビールに手をのばした。よほど喉が乾いていたらしく、一気に飲み干すと、軽くため息をついた。ビールが胃を刺激したのかその後の食欲は旺盛だった。ニンニクのきいたステーキ、野菜のソテー、オニオンサラダは、あっというまに彼の胃の中に消えていった。

 人心地がついたのか、彼は二缶目のビールはゆっくりと飲み始めた。彼女はシードルの小瓶を出してきて彼の隣に腰掛け、とりとめのない話を始めた。彼女の名前は美沙で、彼の名前はジョンで、今は大学院で運動生理学を研究しているが、来年26歳になる頃にはアメリカに帰る、などということが話された。美沙はビールのおかわりを促したが、ジョンはもう帰ろうというそぶりをみせた。

 ここで帰られては美沙の思惑が外れてしまう。そこで彼女は、アメリカ式のお別れのキスをしてくれと頼んだ。ジョンは目を丸くしたが、OKと笑い、美沙の二の腕に手をあてがい、軽くキスをしようとした。彼女のピンクの唇にジョンの分厚い唇が重なる。と、美沙の両腕がジョンの首に巻き付いた。ジョンの唇が強く吸われる。美沙の豊かな胸がジョンの胸板に押しつけられる。ジョンの手が彼女の身体から浮いたが、なおも美沙の吸引が強まると、やがてしっかりと彼女の背中を抱きしめた。それに勢いづいた美沙は舌をジョンの唇に差し入れた。ジョンはその小さく尖った舌をはじめはゆっくりとしゃぶっていたが次第に激しく吸い、今度は自分の舌を彼女の唇に押し入れた。それは長く厚い舌で、美沙はペニスを頬張っているのではないかと思うほどだった。その舌は縦横に彼女の口腔をまさぐり、美沙はジョンの生き物のような舌から滲み出る唾液を高ぶる気持ちで味わい、飲み込んだ。

 どれくらいキスをしていただろうか。音をたてて唇が離れると、美沙の瞳は潤み、ジョンも鼻孔を膨らませていた。美沙がソファーへと促すと、ジョンも黙ってついてきた。折り重なるように二人がソファーに身を沈めると、さっそく先程の続きが始まった。狂おしく唇を吸いあう二人。美沙はキスだけでこんなに興奮したことはなかった。ジョンの長い舌は美沙の口腔を犯しているかのように暴れ回った。最初のジョンの印象は非常におとなしく、女性との経験も浅いと思われたのだが、この情熱的なキスで、ジョンは若いにもかかわらず、かなり場数を踏んでいることが分かった。

 なおも続くキスの嵐に、美沙の乳首は、さわられてもいないのに硬く突きだし、女陰はじっとりと潤い始めた。美沙はジョンの股間に触れようとして、まずは太腿に手を置いた。そして、じわじわと股間に手を近づけてゆくと、目的地の手前で盛り上がったものに触れた。弛緩した状態でもパンツに収まりきれないペニスが腿のほうまで来ていたのだった。ズボンの上からゆっくりなぞると、じつにたっぷりとした量感があった。

 いとおしげにペニスをさする美沙に呼応するように、ジョンも美沙の胸をやわやわと揉み始めた。はじめはタンクトップの上から揉んでいたが、そのうち布の下へ手をすべり込ませてきた。硬くなっていた乳首は敏感にジョンの愛撫に反応し、美沙の口から喜びの吐息が漏れた。大きな黒い手は執拗に乳房をこねくり回し、美沙を興奮させた。ズボン越しのペニスも張りを帯び始め、美沙はさらに興奮した。

 気がつくと、いつのまにかタンクトップははぎ取られジョンの唇が美沙の乳首にむしゃぶりついていた。その口での愛撫はダイナミックで、乳首どころか乳輪までも強く吸い込み、咥えては離し、咥えては離すということの繰り返しだった。かと思うと乳首を舌で小刻みに転がされ、美沙は胸の愛撫だけで、けっこう濡れてしまった。彼女も負けじとジョンのズボンのジッパーを下ろそうとしたが、テントのように張りつめていたそれはなかなか開かなかった。美沙がもどかしそうにしていると、ジョンは薄く笑いながら立ち上がり、自分で脱ぎ始めた。


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