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good communication
【若奥さん 官能小説】

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女であることを忘れていた女-4

すると。


「ん? この写真……」


次に表示されたのは、正常位で突かれているビッチの写真。


たくましい身体に組み敷かれ、感じた顔をしている女は、必死でその身体にしがみついている、そんな構図だった。


だけど私はその嫌らしい画像に、首を傾げる。


確かに最近の輝くんは、栄養バランスを考えた食事が功を奏して引き締まった身体になってきてるけど、こんなに日焼けしていない。


……この写真、なんか変。


一旦違和感を感じると、その正体が知りたくなった私は、あれだけ見るのを躊躇っていた画像を手当たり次第表示させた。


右から左にスライドしていくビッチの恥ずかしい画像。


それは後背位だったり、騎乗位だったり、果ては駅弁スタイルだったり、いろんな形で繋がるものだった。


だけど、その画像のどれもが少し離れたところから撮られたもので――所謂第三者目線のカメラワークである。


それらを一つ一つ確認していくうちに、張り裂けそうな胸の痛みはどんどん萎んでいく。


そう。不倫相手とのハメ撮り写真と思っていた画像は。


「……なんだ。ただのエロ写真じゃん」


だったのだ。


第三者目線のカメラワーク。局部のボカシ。そして、まったく知らない男。


衝撃的画像にショックを受けすぎて、輝くんの浮気と決めつけた頭は、これらに気付かず早とちりしていた。


よく見れば、画面の隅には“TOP”という文字がある。


黙ってそこをクリックすると、いわゆるアダルト動画サイトのトップページにたどり着き、私は一気に脱力してしまった。


気が抜けた身体を背もたれに預けると、ギイッとチェアから油が切れたような、金属の軋む音が響く。


そのままゆっくりチェアを右に左に回して、部屋の惨状を見ては、深いため息が自然に漏れた。


倒してしまったゴミ箱からぶちまけられた大量のティッシュくずが目に入る。


鼻炎持ちでもない輝くんが、これだけの量のティッシュをごみとして排出する理由は、もう一つしかない。


――輝くんは、ここで自己処理をしていただけだったのだ。




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