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花の咲くころ
【女性向け 官能小説】

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-3


「え?」
「夢は昔から俺が花を好きなのを知っていたから。
じれったくなって一緒に住むように仕向けたんだろ」
「うそ」
「嘘じゃないよ。夢に聞いてごらん」
「でも・・・2人は付き合っていたから」
「ええ!俺と夢が?」
「うん・・・高校ぐらい?大学かな?」
「まさか!あの夢とかよ!」

え・・・・

「でも!よく一緒に映画とか行ったじゃん」
「よく思い出せ。行ったのはいつも3人で、だろ?」
「うん」
「夢が、花を心配でついてきてたんだよ」
「えええ?」

「でも3人で出かけると駿ちゃんと夢ちゃんは2人で見つめあってた・・・」
「はぁ?夢を睨んでたんだよ!お前は帰れ!って!」
「え・・・」

「あいつ、花のこと大好きだろ?」
「う。うん」
「早く花に言えって言われてたけど。社会人になったら俺本当に仕事が忙しくて。
昨日今日でも分かるようにまともにデートにも連れて行ってやれないから。
躊躇してたんだ」
「・・・・」

駿ちゃんはあたしの首筋をゆっくりと撫でながら話し始めた。

「あまりに夢がうるさいから、男を紹介してやった!」
どうだ!と言わんばかりのドヤ声・・・・
そ、そうなんだ・・・

「花は、大学生になって彼氏が2人出来ただろ」
「なんで知ってるの!!」
「夢がざまぁ見ろといちいち教えてくれる・・・」
ゆめちゃん・・・・

「駿ちゃんがずっと夢ちゃんを好きだと思ってたから。諦めるために」
「そうなんだ。そっか。なんか嬉しいな」

「あ!でもでも!この家に来て、駿ちゃんってば夜中にあたしにキスしてたよね!」

くるっと身体の向きを変えて駿ちゃんを睨んでみる。

「えっ!花、起きてたの?」
「起きてたよ!あの時駿ちゃん『夢ごめん』って言ってたよ!あれ何?」

鼻息も荒く、問い詰めてやったら

「夢に、ちゃんと関係を位置づけるまで絶対に手を出すなって釘を刺されてたから」

ああぁ・・・






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