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花の咲くころ
【女性向け 官能小説】

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-5


「はなちゃん。タオルを湯船に入れちゃいけないって教わらなかったの?」
なんて駿ちゃんは笑いながら言ってるけど。
なんであたしは駿ちゃんと二人で湯船に入ってるのか
よくわからないんですけど。

「ウ、ウチ風呂だからいいんだもん」
「ま、良いけど」

そう言いながらあたしを自分の足の間に座らせて
肩の上まで届いていないお湯を両手ですくって肩にかけてくれる。

「ね。花。まだ上手く気持ちの整理が出来てないんだろ?」

え?

「俺本当に花の事好きなんだけど」
それは、どこまで本当?
「だから花の本心を聞きたいよ」
あたしの?
「ここ数日、俺が可愛がってどう思った?いやだった?」
いやじゃない・・・
あたしは無言で首を振った。

「花にとって俺は幼馴染だって分かってる。
自分の、というより、夢の幼馴染だと思ってるってことも分かってる」
うん。駿ちゃんは夢ちゃんの幼馴染だよね。
「花にとっての好きが俺と同じじゃない事も分かってる」
・・・・・
あたしの好きと違う・・・
あたしの好きは愛してるの好きだよ。
駿ちゃんの好きは?夢ちゃんの代わりに好き?

「今日、明日じゃなくていいから。真剣に俺の事考えてみて」
あたしは!
あたしは、ずっと駿ちゃんが好きだよ!
だから!
だから分かるんだよ。
駿ちゃんが本当に好きなのが、誰か・・・を!

駿ちゃんが本当に好きなのは
夢ちゃんだよ・・・ね?

駿ちゃんは後ろからあたしの首筋を舐めた。
「ずっとこうしたかった」

しゅんちゃ・・・

「手が届くところにいるのに。手を伸ばせなかった」

あ・・・・っ
しゅんちゃ・・・・んっ

「はな」

あごの下を舐められてゆっくりと手があごにかかる。





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