投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

LADY GUN
【推理 推理小説】

LADY  GUNの最初へ LADY  GUN 397 LADY  GUN 399 LADY  GUNの最後へ

聖戦の場所へ…-1

 玲子がレイプされている間、薫子と由紀子はある部屋に監禁されていた。玲子は小屋に貼り付けにされたまま放置されていた。これも田口の思惑の一つであった。
 玲子レイプのライブが終了してから一時間後、急にライブ中継が始まった。薫子と由紀子レイプ中継を待ちわびていた輩達が一斉に注目する。しかし始まったのはレイプ中継ではなかった。とは言えそれはもっと悪質な物だった。
 「やぁ、楽しみにしてるみんな、次は薫子様をレイプするからね。その前に玲子様をあの後縛り付けてそのまま小屋に放置してきたんだよ。フフフ、全裸のまま股を開かせた状態でオマンコ全開でね。みんな、玲子様の裸を見たいだろ?オマンコ見たいだろ?そんなみんなに今から玲子様の場所を教えてあげるよ!」
そのチャットを監視していた部下の連絡を受け画面を見ていた中山は拳を握り締める。
 「な、なんて事をするんだ!あの野郎!!」
とんでもない事だ。もし警察より先に野次馬が到着するようなものなら明日の朝にはネットに野次馬達が撮った写真が溢れかえる事になる。それだけは避けたい。中山はすぐに刑事達を待機させた。
 「では玲子様の居場所を発表する。玲子様は埼玉県の所川市の多満川河川敷にある小屋の中に放置してきた。そこを見つけ出し扉を開ければ大股開きでみんなを玲子様が出迎えてくれるよ。早く見つければセックス出来るかもね!みんな、警察が来る前にぜひ玲子様をゲットしてくれ!では!」
中継が終わった。
 「さ、埼玉県か!所川警察署に連絡して大至急その小屋を見つけるよう指示を頼む!」
中山が怒鳴るように指示を出す。
 「埼玉県…。という事は小屋から一時間圏内に田口はいるという事ですね。移動手段は車。その範囲を特定しなければ…。」
若菜は言った。
「我々も向かうか?」
 「はい。それに警察が玲子様を救出しに全力を尽くしている間にもう薫子様に危機が迫ってます。次は由紀子様。先を呼んで動かないとまた田口に弄ばれてしまいます。由紀子様が拉致された状況を特定してどこでさらわれたのか把握しなきゃいけません。とは言え薫子様が監禁されている場所も突き止めないと…。それに女性警察署員への厳重な警護が必要です。薫子様の次は女性警察署員だと明言してますから。決してひとりで行動しないよう非番や退勤した女性署員へ必ず連絡しないと。」
 「よし、近隣警察にも協力してもらい緊急警備を敷くぞ!あと女性署員達に連絡を入れてくれ!くそっ、しなきゃならない事が多すぎるな…。人員を確保しなければ…。」
一気に慌ただしくなる中央署。その10分後にとうとう監禁されている薫子の姿が中継されたのであった。所川に向かう車の中でその中継を見た若菜。
 「どこ…?」
廃墟のようだ。様子から見てラブホテルの廃墟だろう。窓ガラスが割られていたり荒れた感じがするもののまだ廃墟になってからそうは時間が経っていないようにも思えた。
 「ここ1年で倒産したラブホテルを調べて貰って!」
 「はい!」
同行している部下の近藤正樹に指示を出す。パソコンでライブチャットを見ながら若菜は考え込んだ。
 (何だろう…。何かが引っかかる…。)
若菜は違和感を感じた。それが何なのかははっきりとは分からなかった。


LADY  GUNの最初へ LADY  GUN 397 LADY  GUN 399 LADY  GUNの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前