投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

花の咲くころ
【女性向け 官能小説】

花の咲くころの最初へ 花の咲くころ 7 花の咲くころ 9 花の咲くころの最後へ

-2


そして下の方に
「仕事が忙しくて夜遅いから。夕飯は勝手に食べてて」
なんて書いてある。
そうだ。あたしたちは同棲じゃない。同居だ。
駿ちゃんは今まで一人で好き勝手にやってきたんだから。

駿ちゃんの仕事が凄く忙しいのは知ってる。
いつ電話しても「まだ会社だ」って言ってるし。

お父さんも。お母さんも。夢ちゃんも。駿ちゃんも。
あたし以外は優秀で。仕事が大好きで。
毎日遅くまで仕事して。

あたし一人だけ、なんだか違うんだ。
勉強も普通で。窮屈なOLにはなれそうにもなかった。
毎日残業で、時間と数字に追われる毎日はあたしには息がつまる。

そんな弱気になったシュウカツ中にお母さんが
「好きな道に行きなさい」って言ってくれて。
私にとって就職は皆に認めてもらいたいだけなんだって気がついた。

お母さんにフラワーショップに勤めたいと言ったら
花はそれが良いならそれでいい。って
笑ってくれた。

あたしは来月からのフラワーショップへの就職はワクワクだけど。
こんな・・・忙しいから。ってメモを見ると
駿ちゃんとはなんだか違う次元の人みたいだよ。

駿ちゃんは夢ちゃんが好き。
仕事が大好きで優秀な夢ちゃんが好き。

そう思って昨日キスされた唇にそっと手を当てた。




花の咲くころの最初へ 花の咲くころ 7 花の咲くころ 9 花の咲くころの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前