は-6
嬉しくなって寝た振りをした。
意識は、寝ているのと起きているのの中間だったかもしれない。
うつらうつらとしていて
駿ちゃんがそっと近づくのを
なんとなくぼんやり気配で感じていた。
「ゆめ。ごめん」
ゆめ?お姉ちゃん?
夢ちゃんじゃないよ。あたしだよ。花だよ。
駿ちゃんももしかしたら寝ぼけているのか
今日は夢ちゃんの結婚式だったから?
そんな事を思っているうちに
―――そっとキスをされた。
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