姉と弟の特別稽古-4
しかし、そんな竿之介の危難は続く事は無かった。
「ああん、もう駄目ぇ、せんせぇ、こんなに重たい棒を振り続けるのはお満には無理ですう」
楽しげに木刀を振っていたお満だったが、その木刀の重さにあっと言う間に音を上げた。
「おお、そうかそうか、お満には少し重かったかな。ならばこれでどうじゃな」
目尻の下がった瓶之真は、更に軽い脇差ほどの長さの木刀を渡した。
「わあ、軽〜い、これならお満でも振り続けることができまするう。それっ、それっ、えいや!」
「わっ!っぶねえ〜、あ、姉上、そんなに振りまわさないで。わっ、わっ、ひ―――!」
再びお満の凶刃から逃げ回る竿之介。お満の可愛さに見惚れている瓶之真には、その竿之介の逃げ惑う姿は映っていなかった。
何故か自分を狙い続けるお満の木刀から逃れるため、竿之介はお満から離れた道場の一番端に移動し、そこであらためて素振りを始めた。
「それっ、それっ、えいや!」
攻撃対象の無くなったお満の太刀筋は安定を見せ始めたが、それでも10回を超えると直ぐに音を上げ始めた。
「はぁ、はぁ、も、もう、らめぇ〜、はぁ、はぁ、ひぃ、ひぃ、あうん」
聞き方によっては、妙に色っぽい声と甘い吐息が道場に響いた。
(ぬぐぐ、そ、そそるのう)
はぁはぁと荒い吐息を吐きながら、雌の匂いを発散するお満を見ている内に、瓶之真は催眠術が掛ったように徐々に妄想の領域に入っていった。
しかし、同じ環境下でこの妄想領域に入ったのは瓶之真だけだった。これは過ぎたる妄想力が故に、自慰巧者の瓶之真のみが陥った罠だった。剣の修業を積んだ瓶之真だが、実際には無我の境地にほど遠い。
瓶之真の脳裏に、はぁはぁと荒い呼吸をしながら、ピクピクと女体を震わす全裸の女が浮かび上がった。
―これ女、休ませはせぬぞ―
―はぁ、はぁ、も、もう、許して…―
―何を言うのじゃ、楽しみはこれからじゃぞ―
―い、いや…、もう、無理です…もう…―
―そうかそうか、マラばかりで厭きたか。ならば今度はこの指で甚振ってやろうかのう―
―そ、そうじゃない、あっ、あっ、や、やめて…、いやあああ…―
―おうおう、こんなにビチョビチョに濡らしおって、悪い娘じゃのう、よしよし、こうしてやろう―
―あううっ、そ、そんなに…、激し…、あっ、あっ…、も、もう、らめえぇ、あっ、あっ、あっ―
―駄目と言いながら、蜜がどんどん溢れてるではないか。おうおう、そんなにのけ反りおって。ここか?ここか?そうかそうか、そなたはここが好きなようじゃのう―
―はうう…、あああ、そ、そんな、ああっ、い、いや、いや、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ―
―ほれほれ、これならどうじゃ、指を2本にしてやろうぞ、ほれほれ―
―いやああん、やあああん、逝ぐううう、逝ぐううう、ひっいいいいいいい―
―おうおう、早いのう。こんなに潮を吹かせよって、弄り甲斐のある女体よのう―
―はぁひぃ…はぁひぃ…はぁひぃ…―
―よしよし、今度はそなたがする番じゃ。その可愛い口を開けてみよ―
―はあ、はあ、はあ、む、無理です…、そんなに大きなモ…ぐぼぼ、うう、ごぼごぼ…―
―うう、それそれ、ううっ、よいぞよいぞ、うう、喉の奥が堪らんのう、更に奥はどうじゃ、ほれ!ほれ!―
―ぐぼっ、ぐぼっ、ううう、ぐごご、げほっ、げほっ、げほっ、げほっ、げほっ―
―よしよし、一段と大きく回復したぞ。また、これで逝かしてやろうかの―
―ひいいいい、許してえええ、助けてえええええ、神様あああ―
―ぬはは、誰も助けに来ぬわ。どうせ神頼みをするなら…ぐっ、ぐがあっ!―
突然、妄想真っ盛りの瓶之真の脳天に衝撃が走った。