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好き…だぁーい好きなんだからっ!
【幼馴染 恋愛小説】

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本当の優しさ-8

静寂に包まれる、夜の病室、今夜も月が無駄に綺麗だ…。

僕はしばらく月を眺め、その後視線を白いベットへ移し。


やってしまった

こんなつもりはなかったのに

杏を泣かせないと、誓ったのに、ただ一度として有限実行出来た試しがない

何時だって口ばっか

僕は、嫌でも僕のせいで泣いた彼女の顔が頭から離れられない

「あぁっ!何やってんだよっ、僕はぁ!」

片手を顔面に付け、顔を強ならせ、涙を流す。

彼女に悪気は無い、確かにやり方は根本的に間違っているが、それは悪意溢れる私欲の為
何かじゃない!僕を、残りの人生をクイ無く生きようとする僕の為に、リハビリを出来るようにし、そして退院して、伸び伸びと笑って幸せになって欲しいと、それなのに

解ってはいた、でも!

彼女が僕の幸せを望むように、僕だって彼女には幸せになって欲しい…

僕のせいで、友達をなくし、あれだけ熱中していたテニス部も休みがちになって

だから早く怪我を完治し、退院したい、そうすれば心配も掛けず無理してウチの親の所へ
リハビリ代を要求する事だってない。

そう思って、リハビリには精を出してはいるものの、一向に痛みは治まらず、先生が言っていたように、専門の看護師がついていないと、自力で完治させるとなると、船も新幹線も使わず泳いで北海道から青森へ海を渡るぐらいだと…。

なら一体どうするんだ?

自力で完治はほど不可能、リハビリ看護師への金は親は出してくれそうにない、テレビの
ドキュメンタリーみたいに都合よく僕の事を聞き、善意溢れる募金が集まるわけがない
 杏がバイトして稼ぐ事は出来るがそんな事は絶対に。

誰か、助けてよ…


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