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好き…だぁーい好きなんだからっ!
【幼馴染 恋愛小説】

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彼女を、支えるもの…-9

ドアを乱暴に閉め、つかつかと長谷川君の下へ歩み寄る。
 あいも変わらず湿気たツラで、彼女の気持ちもいざ知れず、一人不幸に浸り、窓辺に  視線を置き、白いベットの上にいる。

オレンジの光が、その窓辺から差し込む。

彼は人の気配に気づき、首を向ける、そして意外な見舞い客に目をパッと見開く。
 ふんっ!別に見舞いに来た訳ではない。

「御園…さん?」
「長谷川…君。」

少しの間、それから私は、彼を思いっきりビンタした、あの子の分まで。

「えっ!?」

急にまさかの人物に、荒々しい行為をされ、咄嗟に叩かれた頬を手で押さえ、更に目を見開く。

「一体何処まであの子を悲しませれば気が済むの!?」

平手打ちを開始点に、抑えていた怒りを爆発させる。

「あの子、泣いてたよ!昨日突然夜の公園に来いって言われて来たら、ボロボロ泣き出して私に言ったの!「もうどうしようも無い」って!」

「それなのに、貴方はそうやって未だ不幸に浸ってる、どうかしてるよ!」

杏はあれ以来、学校でもますます元気を失い、魂を抜かれたようだった。
 だからそんな彼女の代わりに私が。

「君には関係無いダロッ!?大体皆は何も解っちゃいない!僕は死ぬんだよ、この先も
 普通に生き続けれる君らに何が!」

「本当に解ってないって思ってる訳?あの子が」
「だって…」

「それにどうして昨日、態々君を夜の公園に呼び出して、そんな話を打ち明けたのさ!
 どーせ「振り向いてくれない」「好意を受け取ってくれない」とかそんな事愚痴ってたんだろっ!?」
「馬鹿ねっ!もう一回ひっぱ叩かれたいのっ!?」
「!!」

彼のとんだ思い違いに、テーブルを両手で叩く。

「あの子はそんな自分勝手な事を言う為に、人を呼び出したり何てしてないよ、誰かサン
見たいに、自分の事しか頭に無いような人と違ってね!」
「他にもこんな事も言ってたよ、「自分は何て無力何だ」「私は彼の気持ちに気づいてやれなかった」って…。最後の最後まで貴方の事を思う言葉ばかりを言ってたわ!」
「杏が…」

言いたい事は言ってやったわ、私は役目を終え、彼に背を向ける、最後に一言を置いて。

「これ以上、あの子を苦しめるようなら私、ただじゃ置かないから。」

険しい顔で、布団に視線を沈ませる彼、少しは解ったか。

杏、どうか気をしっかり。


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