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好き…だぁーい好きなんだからっ!
【幼馴染 恋愛小説】

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彼女を、支えるもの…-8

メール画面に写し出される「菫、悪いんだけど公園に来てくれる?杏」と言うメッセージ
この日も店番をし、その疲れを風呂に浸かり取り除き、丁度あがったところを、自室に置いてあるケータイのランプを目にし、友人の異変に気づいた次第で。

「杏…」

何だか嫌な予感がする、私はリラックスしたい気分を抑え、外出用の服に着替え、急いで
家を出て、私達のよく知る公園へ。


満月の綺麗な夜空、息を切らし20分くらいでようやく例の公園を目にし。早速駆け寄り
いっぺんすると無人のように見える、しかし辺りをよーく見渡すとベンチに黒い物体が
 私は、冷静にその物体に歩み寄り。

「杏」

私の存在に気づき、顔を上げる、するとその顔は大粒の涙で濡れ、顔は真っ赤で。

「菫、う、ううっ。菫ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!」

そのまま立ち上がり、号泣し、もの凄い力で私を抱き締める。


「一体どうしたのよ?彼に何か言われた?」

そう言うと杏は黙って首を縦に振り。

「私、やっぱり彼の力には慣れなかった」
「私なりに出来る事をやって来たつもり、でもぉ!それらは全て無意味だった、いえそれどころか彼を余計追い込み苦しめてしまった。」
「……杏」
「もう、もうどうしようも無い、私は彼の苦しみに気づいてあげる事も出来ず、彼の気持ちを解ってもあげられずただただ、これなら上手く行く筈と勝手に都合の良い様に解釈して彼を苦しめて追い込んでしまった。」
「そんな、アンタは別に」

「もう、優しくて絵が上手な私の大好きな彼を救う事は出来ない、誰も彼の痛み苦しみから救う事は出来ない、わぁぁぁはぁん、ううっ」

絶望に打ち引かれる友人、私は黙って彼女を優しく包み込むように抱き締める。

この子は何も悪く無い

だって知ってるもん、彼女がどれだけ彼を好きか、愛しているか

何とかしてあげたい、大好きなこの子の為に。



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