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LADY GUN
【推理 推理小説】

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婦警のプライド-8

 「止めろ!!」
その時、俊介の声が聞こえた。
 「田口、もう止めるんだ!」
署長の島田、中山、石山の姿が見えた。
 「助けて下さい!」
吊し上げにあっている若菜は必死で叫ぶ。
 「くそ、田口…卑怯だぞ…」
 「縄をほどけ…」
全員体を拘束されている訳でもない。言葉に反して助ける姿勢が全く見えない。言葉も無機質に聞こえた。
 「は、早く助けて…!」
若菜の声が上擦る。
 「馬鹿な真似はもうやめろ…」
 「上原〜…」
どうも様子がおかしい。助けるどころか、逆に今からいたぶられる若菜の姿を心待ちにしているような様子だった。
 「どうしたの…みんな…」
虫の鳴くかのようなかすれた声を零した。そんな若菜に田口が若菜に言う。
 「警察だろうが何だろうが、何だかんだ言っても男は女のエロい姿が好きなんだよ。こいつらは今からお前を俺がいたぶる事を楽しみにしてるんだよ。」
 「そ、そんな…」
再び視線を向けるといつの間にか全員全裸になりペニスをしごいているのが見えた。
 「止めろー…」
 「上原に手を出すなー…ヘヘヘ」
言葉と態度がまるで一致してない島田らに愕然とする。
 「警察の男のなんて押収したレイプビデオ見てみんな興奮してんだろうよ。ダビングして持ちかえった奴ら、いっぱいいるんだろうが。」
 「そ、そんなの嘘!!」
すると目の前にハンディーカムを持って撮影する谷沢が現れた。
 「上擦る若菜のレイプビデオ欲しい人〜!」
島田らに聞いた。
 「そんなもの、すぐに焼却してやる…」
 「欲しい訳ないだろう…」
そう言いながら全員がニヤニヤして手を上げている。
 「そんな…」
信じられないと言ったような悲しい顔をする若菜。すると田口がズボンからベルトをスッと抜いた。
 「さーて、折檻してやろうかな。ヘヘヘ。」
若菜に向けてベルトを振りかざす。
 「嫌っ!!」
そして若菜の胸にベルトが激しく打ちつけられた。
 「きゃあ!」
激しい痛みに襲われた。ジンジン痛む。少しも容赦ない。
 「女のくせして刑事なんてやってんじゃねぇよ!」
 「痛いっっ!!」
 「生意気なんだよっ!!」
 「ああん…!」
制服の上からしなりを上げて打ち込まれるベルトが何のガードもない脚に打ちつけられた。ピシャという生々しい音が響く。
 「きゃあ…!助けて…署長…部長…石山さん…俊介…」
彼らの顔は涙でぼやけて見えたが、その顔は折檻され苦しむ若菜に興奮しニヤニヤしているように見えた。


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