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淫魔の夜
【ホラー 官能小説】

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淫魔の夜-9

でも私はお坊ちゃまにどうしても言わなければいけないことがあったので話題を変えました。
「お坊ちゃま、王立図書館には図書館員のような方がいらっしゃいますよね、きっと。」
「ああ、そうだよ。それが……?」
「そういう方はきっと物知りに違いないと思うのです。人から聞いた話ということにしてトゥーダブリュのことをそれとなく聞いてみてはいかがでしょうか」
「なるほど。クララ、良いことに気がついたね。早速今日聞いてみよう」
 私は無学な娘ですが、お坊ちゃまの為に一生懸命考えた末このことを思いついたのです。そして私の意見がお坊ちゃまに受け入れられたので、とても嬉しく思いました。何故ならお坊ちゃまのお役に立てることが私のこの上ない喜びなのですから。


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