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カウントダウン
【女性向け 官能小説】

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「ねぇ!蒼くんが教室の入り口にいるよ!」
「なんで文系にいる訳?新しい彼女?」

蒼くん。迎えに来るのはやめてほしい。
あからさまだよ。

蒼くんは自分の影響力ってもんをしらなすぎる。

「里香!」

ひ〜
笑顔で呼ばないでっ!
蒼くんの声に反応して一斉に女子が私を見た。
怖いよぅ。

「なに?里香、蒼と付き合うの?」

呑気にそんな質問をした美由紀は中等部からの友達だけど
私と蒼くんの5年前の関係は知らない。

そんな美由紀の質問をそこにいた女の子たちが
たたずを飲んで返事を待っているのが
痛いほど分かる。

な、なんて答えればいいの・・・?

「俺が付き合ってってお願いしたんだ」

教室の入り口から、美由紀に向って発せられた答えは
クラス中の女の子に宣言したのと同じことで。

今まで告白されれば来るもの拒まずの蒼くんが
実は誰にも自分からは告白はした事がないって暗黙の了解だったのに。

その蒼くんが『俺が』と言ったことで
大騒ぎになった。

「蒼くんが?」

名前は知らないけど綺麗な女の子が
私じゃなくて蒼くんに聞いた。

「うん。高等部の時から良いなと思っていたんだけど
里香にはいつも彼氏がいたから」

嘘つけ!
常に彼女がいたのは蒼くんでしょ!

「彼氏と別れた里香に俺がアタックしたの」








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