神戸のクミコ-5
もう、16:00であった。よしえの車のエンジンがかかる音がしてから、クミコが切り出した。
「6時ごろから来る予定なの。3人一緒に。レイカさんマイさんから聞いた。」
「はい、マイケルと礼二さんとジョンよですよね。なんか国際色豊かだわ。」
プールでも2階の部屋でも今でも好きに使っていいとの事だった。
食事はダイニングのテーブルにあるのでバッフェ形式でとのことだった。
3人はワインを飲むと男遊びの話で盛り上がり初めた。
男3人はそれぞれが初対面となるが、話しを持ちかけると『O.K』と屈託無かった。
マイケルと礼二はテニスのインストラクターでジョンは昔のクミコの英会話の先生だった。
クミコの携帯がなった。
「礼二さん達が、着いたって。」
門のスイッチを入れた。
レイカが窓越しに見ていると、シルバーの国産車が車庫前に止まった。
中から襟付きシャツとスラックス姿の2人が降りてきて手を振った。
夏の空はまだ18:00になっても夕焼け色にはなっていなかった。
クミコとマイは玄関でハグをして出迎えた。マイはこの2人とすでに肌を合わせた仲だったのだ。
2人の男はすぐに、もじもじしているレイカを見つけ、軽いキスとハグをした。
マイケルはレイカをダイニングに誘った。
互いの英語交じりの日本語はコミュニケーションには不自由しなかった。
レイカは183cmの大柄な黒人男性の盛り上がった筋肉の硬さを腕や肩に感じながら、抱きかかえられるように一緒に歩いた。シャンプーとオーデコロンの入り混じったような匂いがした。一緒に料理を小皿に取り、居間に座った。レイカはワインを、マイケルはビールを飲んだ。 他の3人も少し遅れて食事をした。
再びクミコに電話が入り、ジョンが来たことが分かった。