☆☆-6
その声を聞いて下着を取り去り
ゴムを付けて私の中に入り込んだ。
「あっんぁぁああ・・・」
思いっきり突き上げられて
身体がしずかの律動とリンクする。
「しずかっ」
「優衣。好き」
「はぁぁ・・・ぁ・・ぁああ」
身体中が性感帯になったような、そんな感覚の中で
小さな波と大きな波がゆっくりと現れる。
「あっあっあっっ。きちゃう」
「イけ」
「しずかぁぁぁぁ」
「イけ。俺でイけっ」
そう言いながら激しくなる律動に身体ごと預けた。
ゆっくりと意識が地上に戻る中で
荒い息の中
しずかが私の身体中にキスマークを付ける。
「他の男、見てんじゃねーよ」
意識が揺らぐ私に、言い聞かせるように、独り言のように
しずかは言う。
「俺だけ見とけっ」
赤いそれはかろうじてブラウスで隠れる位置まで
無数に付けられていて。
「しんじらんない」
翌日、鏡の前で、ため息とともにゆっくりと眺めれば
「これで、他の男と寝られないだろ」
なんて満足そうに言う男。
「俺のものになれ」
まったく。
せっかちにもほどがある。
軽くため息をついた鏡の中の私を
ニヤニヤして見つめるしずかがもう1つ、肩にシルシを付けた。
迷惑極まりないそのキスマークを
口で言うほど、いやがっていない自分がいた。