俺のM女調教日記(21)-4
この瞬間から、由紀は俺の愛奴となる。
由紀が桜庭の愛奴だとしても、彼が俺に任せた以上は、
俺なりのやり方でやらせて貰おう。
それが、俺に愛奴を預けた桜庭への恩返しになるというものだ。
もし、桜庭が自分の愛奴が他人に痛ぶられるのを心配したら、
本物の調教師とは言えない。
それは経験した長さではなく、ポリシーの問題だからだ。
さすがに、ここはSMスナックだけに、それなりに道具は置いてあるようだ。
俺は、次に口に嵌めるボールギャグという口枷を手にした。
「由紀、口を大きく開けろ」
「はい」
もう由紀は、俺に調教される女になっていた。
この少女が俺にされる覚悟をしたのを、俺は肌で感じていた。
大きく開けた口の中に、俺はバンド付きの赤いボールを由紀の口に押し込んだ。
(ううぅ……)由紀が苦しそうに顔を歪める。
俺は中途半端なことはしない男なのだ。
由紀の小さな口に押し込んだボールギャグで、由紀は苦しそうだった。
そのボールに取り付けてあるベルトを、由紀の頭の後ろで装着すれば、
それなりの愛奴になる。
大きく口を開けさせられた由紀は呼吸が苦しくなり、だんだんとヨダレが出てくる。
それが口の周りから漏れて下顎に垂れてくる。
これはなかなかの光景である。
少女はやっと愛奴らしくなってきた。
さてこれからが本当の調教になるのだ。
俺と由紀とを、この少女の飼い主である桜庭と、このスナックの持ち主の矢野崎、
そして、彼の愛奴の冬美は固唾をのんで見つめていた。
調教は始まったばかりだ。