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キラキラ狼は偏食の吸血鬼に喰らわれたい
【ファンタジー 官能小説】

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ラクシュさんがアーウェンくんに、イけないことをしていまーす-1

*ぬるいですが男性の緊縛がありますので、苦手な方はご注意ください。




 ・ 陶器皿3枚・グラス二個(ラクシュさんを押し倒した弾みで落下、粉砕)
 ・ 陶器マグカップ一個(ラクシュさんのお出かけ宣言に、取っ手を握り潰した)
 ・ 木盆一枚(ラクシュさんの代用ゴハン発言に、真っ二つ)
 ・ ラクシュさんのローブ一枚(脱がせる際に焦ってビリビリ)
 ・ ラクシュさんのネグリジェ一枚(ローブと同様の理由)
 ・ ラクシュさんの下着3枚(ローブと同様に理由)

「……」

 アーウェンは、自分が一ヶ月余りというわずかな期間で、破壊した品々を思い浮かべる。

 普段の彼は、いたって物を大切にする性質だ。
 食材は無駄なく使い切るし、馬鹿力を自覚しているから、繊細なガラス食器類だって、滅多に壊したことはなかった。

 それが、この猛烈な破壊獣ぶり。

 我ながら落ち込む。ラクシュが怒るのも当然だ。

「あの……ラクシュさん……?」

 心地よい湯気がたつ浴室で、アーウェンは壁に背をつけて、洗い場にペタンと座っていた。
 その両膝を跨いで、向かい合わせにラクシュが座っている。
 浴室なのだから、二人とも裸だ。
 しかし納得いかないのは、アーウェンの両腕と手首は、魔力をかけたツル草によって、背後で厳重に縛られていることだった。

 ラクシュのネグリジェを破いた罰として、一緒に風呂へ入るように命じられたのは、数分前だ。
 だが、アーウェンにとって一緒に入浴など、嬉しいだけで何の罰にもならない。
 むしろ情事で汚れた彼女の身体を洗ってあげるなど、想像しただけで鼻血が出そうだ。そのまま風呂場で、また事に及んでしまいそうだ。
 いや、確実にそうなる。断言してもいい。

 ラクシュを抱きかかえて風呂場に連れて行く途中、黙っていたい誘惑に負けそうになったが、やはり白状することにした。
 彼女はいつもアーウェンに誠実だから、自分だって彼女に対しては誠実でありたい。
 ところが、洗い場にラクシュを降ろして、そう説明すると、彼女は少し考えた後に、やっぱり一緒に入るという。

 そしてアーウェンと自分の身体を簡単に湯で流すと、浴室の窓から外のツル草を抜きとって魔力で十分な長さと強度にし、問答無用でアーウェンを縛り上げたのだった。




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