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命令チップ04
【SF その他小説】

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復習を誓う男-2


今は亡くなっている竹中教授が、僕だけに教えてくれた第2研究所だ。

研究所とはいえ、ただの一軒家、

以前そこで、みだらな行為をしていた好きな娘の記憶を消すために訪れたのだ。

竹中教授は命令チップや記憶書き換え装置を作った偉大な人なのだ。

ある組織に殺されてしまって、命令チップは奪われたけど、

第2研修所の存在は知られてなかったようで、

教授亡き後も、荒らされずに残っていることを知っていた。

「あそこなら、命令チップが置いてあるかもしれない。」


タクシーは、指示通りボロい平屋に到着する

「こんなボロ屋に研究所があるとは思えないよな」

玄関には鍵がかかっているけど問題ない。

ドアを少し持ち上げてから力強く引くと開いた

鍵はダミーなのだ

ホコリたまった玄関に靴のまま上がり、畳の部屋に入る、

真ん中にケーブルにつながった椅子があった。

「記憶書き換え装置、変わってないな、
 結局、記憶消去するまでしか見ていないが、書き換えはできたのかな?」

置いてあるヘルメットを指でなぞりホコリを払った。

「今は必要ないな、さてと、あるかな〜命令チップ」

希望は薄いが部屋を捜索するしかない。

命令チップとは言え透明なテープだ、

旧型は3ミリほどの黒い物体だったのでチップだったが、

新型に変わってテープになった。

新旧ともに遺伝子を書き換えるウィルスが入っている。

たとえ見つけたとしても、ウィルスが生きてるか心配だ

まず机の引き出しを引いてみた。

TVのリモコンが入っていた

「TVもないのにリモコンだけあるよ」

なんかボタンが多いようなきがする。

そして次の引き出しを開けるとピルケースが見えた。

中には1つだけ黒い物体が入っている

「あった、旧型だ、僕のが最後って言っていたのに残っていたんだ」

蓋開けて確かめると、表面に「送」の文字

「こっちの面か、イテ!」

指で触れると電気が走った

「受信側は体内に吸収されるのに、送信側はこれだけなのか」

指先が少し変色して戻った。

「影響する度合いがちがうんだろうか?」

黒く光るチップを持つと「送」の面が磁石の様に指にくっついた。

「これで僕も送信者だ」

旧型チップを見つめて

「これを影山につけて一週間すれば、奴を操れる、受信者の恐怖を味あわせてやる」



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