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痴漢専用車両へようこそ
【痴漢/痴女 官能小説】

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優子の危機-1

【優子の危機】

「ひゃほう!」

口を塞がれ車の中に引きずり込まれた優子は、自分の身に何が起こったか直ぐに理解できなかった。ただ、複数の男達が歓声を上げる異様な雰囲気に、働いた防衛本能が華奢な女体を硬くさせた。

「ようやく捕まえたぜ」

「待たせた分はたっぷりと楽しませてもらわないとな」

「この雌の匂い、そそるねえ」

男達の交わす猥雑な会話を聞いた優子は、自分に降りかかった事態を飲み、抑えつけられた女体を捩って抵抗を試みた。

「むうううっ、むうううっ」

しかし、がっちりと抑えつけられた上半身の身動きは取れず、塞がれた口からは助けを呼ぶ声はおろか悲鳴も漏れなかった。

優子は少しでも抵抗をしようと、唯一自由になる足を懸命にバタつかせた。その足がドンドンと蹴る音と振動が車内に響き、それに苛ついた運転席の男は怒鳴った。

「大人しくしろ!暴れたら運転ができないだろ」

運転席の男の声に優子の動きがピタリと止まった。大人しくなった優子をルームミラー越しに見た運転席の男は、満足気な表情を浮かべて続けた。

「へへっ、驚いたようだな優子」

優子が動きを止めたのは男の怒鳴り声に恐怖したからではない。思いもしなかった男の声に優子は目を見開いて驚いた。

「浅見さん、優子を喋れるようにして下さい」

運転席の男は自分の優位な状況をもっと楽しむために、先輩格の男『浅見』に優子の口を塞ぐ手を弛めるように頼んだ。

優子の反応を楽しみたい浅見も、ニタニタ笑いながら優子の口元を抑える手を弛めた。

「祐治さん!」

塞がれた口が自由になった優子だったが、叫ぶ事も忘れて運転席の男、最近別れた元カレの名前をつぶやいた。

「久しぶりだなあ優子。そんなエロい格好でまた男を物色かあ?相変わらず男を咥えこんでるんだろ」

別れたはずの男が、複数の男を使って自分を拉致している。優子はその事態が飲み込めなかったが、相も変わらない祐治の身勝手な行いと、人をバカにするような言い方に怒りが込み上げてきた。

「どうしてこんな事するのよ」

優子の強気の声を聞いた祐治は、別れ間際に優子に浴びせられた罵声を思い出した。その瞬間、へらへらと余裕を繕っていた虚勢が剥がれ、豹変した祐治は甲高い声で優子を怒鳴り付けた。

「『どうして』だって? てめえ、舐めやがってっ!」

「何を怒ってるの?ワケがわからないわ」

優子にはいまさら現れた祐治の怒りの意味がわからなかった。

「『何を怒ってるの』だと?自分の胸に聞いてみろ、バカヤロー!」

「何を言ってるのよ、あなた自分が何をしてるのかわかってるの?直ぐに下ろしなさい!」

尊敬の欠片も見い出せない元カレに対する怒りと、そんな奴と関係を持っていた自分に対する怒りが膨らんだ優子も、負けじと怒鳴り返した。

2人のやり取りを楽しんでいた浅見だったが、押し負ける祐治に加勢するために、離した手を再び優子に伸ばした。


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