う-8
「お待たせ」
髪をガシガシと拭きながら
タオル1枚で出てきた金子さんは
髪を拭いていたタオルをベッドにほおり投げると
両手で私のほほをさすった。
ゆっくりと撫で続け
ゆっくりとキスをする。
口の端から始まったキスは
唇を舐め、角度を変えて短いキスを繰り返す。
一瞬離れた後に
目をじっと見つめられ「真樹」と名前を呼べば
私も心の奥がジュン・・・とする。
ゆっくりと唇をこじ開けられて
舌が割り込んでくる。
舌と舌をからませて唾液が絡めば下着がぬれて行くのが分かる。
「私も、しゃわー・・・」
「いいよ。すごくいい匂い」
首筋に顔をうずめて
耳元でしゃべるもんだから
小さい声がくすぐったい。
立っているのがやっとになった膝を感じたのか
私をベッドに寝かせ
上から覗き込んで
「エロい顔」
と私のほほを優しく撫でた。