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5千円のハグ
【その他 官能小説】

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当たった宝くじ-5

婦警の高橋巡査は年休を取って、市内の私書箱を監視していた。さきほど自分たちの出した手紙がそこに配達されたのを確かめてある。
遠くから見てもすぐ確認できるように綺麗な虹色の封筒を使ったからすぐにわかった。
問題は誰がそれを取りに来るかだ。決して本人は取りに来れないだろうから頼まれた代理の者が取りに来るだろう。
そしてその人物の後をつければ、例の人の正体がわかる。
高橋は自分の推理が外れることを心から願った。だがもし当たった場合……その場合はどうしたら良いのか?
そのとき、1人の中年女性がその私書箱を開けた。間違いなく手には虹色の封筒を握っている。
だがその女性が遠坂瑠衣その人であることはない。
どちらの場合でも本人は入院しているから患者である本人に頼まれたのだろう。
高橋はその女性の後をつけた。

 


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