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俺の彼女のいいところ
【コメディ 恋愛小説】

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俺の彼女のいいところ-1

三月十日金曜日、午後七時ただ今俺、山本和之は告白をしてフラれました…
頑張って泣かないように努力中。でも、かなりヤバイよ…あぁなんで俺はこんなにバカなんだろ…?

遡る事5時間…
「ま、まま、マジで!!」
「うん。マジらしいよ」
俺は友達の矢代正明(通称ヤッシー)と話していた。「う、うそだね!!絶対!だってまずありえないもん」俺は顔を真っ赤にしてそう言った。
「でも本人から聞いた話だゼ」 ニヤニヤってな感じで俺を見る矢代正明(以下ヤッシー)。俺はさらに顔を赤くしながら言った。「本人って言ったって…あ、あの学校の三大美少女のうちの一人、中村優菜先輩だぞ!なんで俺なんかを!」「いや、何説明しながら言ってんですか?てか、そんなの俺が知りてぇよ」ぶすっとした感じでヤッシーは言った。
ア、アリエナイ…心の中で何度もそうつぶやいた。なにしろ中村優菜先輩とは俺達の一個上の高三で生徒会長、実力テストは常に十位以内確実、しかも美人という常識はずれのすごい人なのだ。そんな人がまったく何も取り柄のないこんなブサイクな男を好きとは…どうやら近いうちに世界は滅亡するらしい…
「で、どうするわけ?」軽く妄想の彼方へ行きかけていた俺はヤッシーの言葉で我に帰った。
そうだ!返事を…中村先輩に返事をしなければいけないんだ!!(注:この時まだ告白はされてません。)
「そうだなぁ…やっぱり付き合っちゃうのかなぁ…俺の事好きって言われちゃったし」(注:しつこようですがまだ告白されてません)はぁ〜という溜息が聞こえてきた。
「なんでお前みたいなチンチクリンが…」 「チンチクリン言うな!!」 「でも仕方ないよなぁ…お前の事好きって言ってるんだし…」(注:何回も言いますが、まだ告白されてません)
「じゃあさ俺、今日の夜返事しにいこうかなぁ…」とか突然思い付きを口にする俺。「おぉ〜そうすれば?お前も早く幸せ感じたいだろ?」 よっしゃ〜〜突撃だぁ〜!!と二人で盛り上がってたまではよかったが…
話は現在に戻る…
いきなり家を訪ねた俺は中村先輩に重過ぎるボディブローを何発もくらってしまった。
その一、「えぇ〜そんなの知らないよ!!何勘違いしてんの!?」
その二、「うわっありえないよ!どうしたらそこまで妄想家になれるの?現実みろ」
その三、「つうか、あんたがあたしに告白なんて百億年早いんだよ!!」
その他いろいろ…どうやら噂の美人は普段結構あつい皮を被っているらしい。俺が見た中村先輩はひどく毒舌でそして、男みたいな印象を受けた。
そんなこんなで俺の男としてのプライドはズタボロで牛乳拭いた雑巾みたいなひどい有様だった。
チャララ〜ララ〜と携帯がなるヤッシーからだった「はい…」 「よぉ〜色男!どうだった?(笑)」畜生…人の気も知らないで煽りやがって!!全部お前のせいだ!そう思ったが出た言葉は一言だけだった。「しね!」ブチッ ツーツーツー…
そして、また自分のバカさ加減にあきあきしながら家路に着いた。

次の日、世の中って不思議なもんだな…とよくよく思わせるような事が起こった。それは呼び出しをされたのである。誰にだって?それはもちろん…いや、ヤッシーじゃないって…だから…「昨日はゴメンネ…」中村先輩だよ!!しかも公共の校内放送というひどく恥ずかしいもので…
「い、いや気にしないでください。俺が身の程知らずだっただけですから。」
それにしても昨日と雰囲気が違うと思うのは気のせいだろうか…
「ううん、そんなことない!」中村先輩はぶんぶんと首を横に振って否定した。「だって…あたし…山本君の事ホントに、す…す…」 「す?」
「好きだから!!!!!!」へ?今なんていいました?確か好きとか聞こえましたよ?
「つ、付き合ってください」そういって中村先輩は顔を真っ赤にして俺に手を差し出してお辞儀をしたような感じになった。


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