彷徨える盾 ★-1
「何故だ! 何故、誰も俺を受け入れぬ。俺が醜いからか! それとも年老いているからなのか? 幾人も幾度も天女の楯となり、すでに忌まわしき呪縛より解き放たれている。あとはお前たちが俺を受け入れさえすれば、矛となりて…… 我、最凶の矛となりてこの地を…… 」
男は繰り返し見た夢の途中で目が覚め肩を竦め力無く笑う。
とうの昔に諦め忘れようとしたはずなのに、輪廻してなお忘れ得ぬ記憶が今もこの肉体に宿る。
男の記憶が現世へと戻る。
傍らには数時間にも及ぶ交接の疲労から、憔悴し深い眠りに就いている少女がいる。
(まだ餓鬼だが良い壺していやがる。この俺様から三度も飛沫を上げさせるとは、まさに天女なみの膣を持っていやがる。おかげで俺様まで寝入ってしまった)
それでも男の欲望が満たされる事無く、四度目の咆哮を上げようと鎌首を擡げる。
「おいっ、おいっ、起きるんだ、いつまで寝腐っていやがる」
少女の肩を揺すりながら、罵声にも似た声を掛ける。
「ん?、うぅぅん」
連日呼びつけられては、その幼い性を貪り続けられる少女。
到底僅かな休息では回復できず、その意識はまだ夢の中であった。
「何を寝ぼけていやがる。さぁ、次のマンコの準備だ。さっさと咥えろ!」
男はそう言いながら、熱り立つ陰茎を少女の顔に押し付け口淫を促す。
「ひぃっ、もう、もう、許して、お願い」
少女の膣は数時間に及ぶセックスで限界が来ていた。
同年代少年とは比較にならない、男の耐久力と持久力に幼気な膣が悲鳴をあげる。
事実少女の記憶に在るのは男の二度目の射精までで、三度目は気を失った後に放たれたものである。
「いいから、黙って咥えるんだ」
男は少女の髪を掴んでその口に野太い陰茎を捻じ込むと、意図的に粘膜との摩擦を貪る事無く四度目の精を瞬く間に放つ。
「さぁ、いつもの褒美だ。これでまだ続けられるはずだ」
そう言うと少女の頭部を両手でがっしりと抑え付け、放たれた体液が一滴残らず少女に吸収されるまで離さない。
「むぅぅ、うぐぅっ、んぐ、んぐ、んぐぅぅ」
注ぎ込まれる体液は、鼻を突く異臭を放ち口内を満たす。
(何が褒美だ。馬鹿げている)
少女は吐き気を催す行為に、当初は激しい怒りと憎しみを持っていた。
確かに初めはそう思っていたのだが、男が言う様に何故か疲労や痛みが大きく軽減され、それどころかアクメ以上の昂揚感が少女の全身を包む。
それこそ最初はおかしな薬でも飲まされていると思ったが、取り立てて副作用も無くその効果は絶大であった。
数分後……
仰向けで横たわる男の視線の先には、その腰の動きに合わせゆらゆらと揺れ動く少女の胸元があった。
「んあぁぁ、あっ、あっ、あぁぁっ、いくっ、いくぅ、いくうぅぅぅ」
少女は自ら跨りそそり立つ陰茎を咥え込むと、貧欲な腰使いで繰り返し快楽を貪りはじめる。
(そうだそれで良い。そうやって俺様の矛をしっかりお前の肉壺で、錆び付かぬ様研ぎ澄ますんだ。下等な生き物の雌、それも餓鬼の雌にしては大したものだ。どうやらお前と俺様とは相性が良いらしい? もしかしたらお前には、天女の素養が僅かにあるやもしれぬ? それはお前の膣に直接我体液を放てば解る事であるが、それにはまだ時が必要…… もっともそれまでお前の膣が堪えられればの話だがな」
男は心中にて、自らに確認でもするかのように呟く。
連日強いられる凌辱、そして放たれその身に染み入る体液に、少女はいつしか自ら欲し求める様になる。
そして欲し放たれし“体液”をいつしか少女は、より多く求める様になっていく。
「ふんっ、強欲な餓鬼だ。目を離した隙に避妊具に溜まった物まで口にするとは、所詮は下等な生き物、自らの許容量を知らぬと見える」
男は救急車で搬送される少女をそう口汚く罵る。
しかし男に取っても少女は、いつしか必要な存在になっていた。
もちろんそれは感情移入を伴う物では無く、男の言う様に体液を放つ“道具”としての存在であった。
男は新たな“肉壺”を求め彷徨い暴走する。
自身が務める校内にて、注目を浴びる少女に対しレイプ未遂事件を起こす。
その後、その地を追われる事二年。
男は再び使い慣れた肉壺を手にする事になる。
そう、それは多分に偶然の要素が含まれてはいたが、小沼歩美の匂いを群衆の中より嗅ぎ分け見つけ出す。
そして誘い込み、貫き注ぎ込む。
そして、こう嘲る。
「歩美、前より締りが良くなったんじゃねえか?」