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水面の少女 加奈
【レイプ 官能小説】

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脅迫の人形-1


 同日 20時32分

「今日は珍しく遅かったわね、歩美、夕飯もみんなで食べて来たの?」
帰宅した娘に声を掛ける母親。
中学二年生の時より素行面が改められた歩美は、高校生になってからも遅くとも19時前には帰宅し家族と食事を摂っていた。

「う、うん、買い物の後、結構話が盛り上がっちゃて、そのまま食べて来ちゃった。ごめんね連絡しなくて」
素直に詫びるあたりは、中学生の時には考えられない事だと母親は思った。

「お風呂沸いてるよ」
疲れた様子の娘を気遣う母親は、帰宅後すぐに自室に入ろうとする娘にそう声を掛ける。

「そうだね、ありがとう、先に入らせてもらうね」
その言葉に少なからず安堵の表情を浮かべる歩美。

後から入浴する家族を気遣い、入念にシャワー浴びる歩美。
湯船に身を沈め目を閉じると深い溜息をつく。

「何故、こんな事に・・・」
意識せず心中にあった事を呟いてしまった事に一瞬周囲を見渡す。
当然誰にも聞こえる筈は無かったが・・・
同時に友人たちと別れ帰宅するまでの、空白の三時間の記憶が呼び起こされる。


 17時02分 今より遡る事三時間前。

「嫌! 嫌! 嫌!」
嫌悪の表情を浮かべ拒絶の言葉を連呼する歩美。

「部屋まで付いて来ておいて、それは無いだろ歩美」
後ずさる歩美を追い詰める様ににじり寄る留吉。

「だって、今度こそあの時のビデオを返すって言うから」
涙目の歩美は、そう言葉を詰まらせながら言う。

「お前なぁ、お前は馬鹿かっ! 女が男の部屋に入るって事はマンコされても良いですよって事だぁ」
その言葉の内容はともかく、それはまるで教師が教え子を怒鳴りつける行為その物であった。

「そ、そんな」
当然歩美も警戒しなかった訳ではなかった。
しかし留吉の誘いは、脅迫その物で有無を言わせぬ物だった。

更に住居が目の前にある新築マンションの最上階だった事に、歩美は少なからず可笑しな信用をおいてしまったのだ。
その風体と居住環境、この男は現在“成功者?”となった様子である。
以前の用務員時代と違い、失う物があるのだから無茶はしないだろう。
それにこの男は、最後に「マンションには今生活を共にする妻子が居る」と言っていた。

もちろんそれは誘い込む為の嘘で、まんまとその術中に再び堕ちた歩美であった。

「ひぃっ、ひっぐうぅぅ」
10分後、歩美の口元から二年振りに悲痛に満ちた嗚咽が漏れる。

50代後半にさしかかろうかと言う年齢には似つかわしく無い留吉の陰茎やその腰つき。
その異常な性癖と性欲は、全く衰える事無く女子高生になったばかりの歩美を貧欲に貪る。

「うぅぅっ、堪らねぇぜ、歩美。前より締りが良くなったんじゃねぇかぁ?、それに、この制服……」
留吉は濃紺のスカートからパンティーのみ引き降ろすと、ただ挿入し易くする為だけに潤いを与えると、陰茎あてがい捻じ込む。

「スパッーン、スパッーン、スパッーン」
後背位で結合部を確認しながら、歩美の膣孔に陰茎を打ちすえる留吉の腰つきは心地良いまでに軽快な音を防音性に優れた室内に響かせる。

捲り上げる様に貧欲に出し入れが繰り返される度に、歪な形に隆起した先端部括れが狭い膣孔背中側の壁をなぞり上げる。

その感覚は心とは裏腹に、歩美の胎内奥底より潤い湧き出でる。
徐々に狭窄な膣内が潤滑し始めると、淫靡な音が結合部より漏れ始める。

「ぐっぷぅっ、ぐっぷっ、ぐうぅっぷぅ」
「じゅっぷっ、じゅっぷぅ、じゅぶじゅぶ」
どちらとも取れる淫靡且つ湿り気を帯びた艶のある音が、留吉の嗜虐心を煽り立て更なる凌辱を引き出す。

「そろそろ思い出してきたんじゃねぇかぁ?、歩美……よぉ? 痛っがてたのは最初だけで、お前何度も、イッテたよなぁ? 入院する直前なんか、騎上位でケツ振りながらイッタ事忘れたんじゃねぇだろう?」
淫らで屈辱的な言葉が次々と留吉の口より発せられ歩美を辱め貶める。

「…… わたし、私、わたしは」
留吉の尋常ならざる腰使いに、徐々に潤いを増し忘れたはずの感覚が呼び戻され始める。
それと同時に忘れようとした記憶。
忘れたかった記憶が呼び起こされて行く。

 人間の記憶とは都合の良い物である。
記憶は徐々に変化して行く。
それは都合良く自分側に変化して行く事が多分にある。

小沼歩美は中学生時代に、用務員である藤岡留吉に弱みを握られ性的な脅迫を受ける。
そして結果的には犯される事になる。
これは紛れない事実である。

そしてその後も、セックスを強要され続ける歩美。
もちろん中学生の少女が、老人の様な醜悪な男と好き好んでセックスしたいはずは無かった。
留吉に犯され、その後も望まぬまま犯され続けた事は事実である。
被害者である歩美の“記憶”はここで途絶える事になる。

しかし歩美の記憶では無く、留吉の“記録”には続きがあった。
もちろんそれには歩美に取っては不可抗力的な部分が、多分に留吉にはプラス要素で寄与した結果でもあった。

当時歩美の家庭が超・放任主義であった事と、その行為が夏休み直前に起きた事がタイミング良く重なる。
夏休み連日、留吉によりセックス漬にされる歩美は……


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