お暇の時間-4
玄関先で優子の嬌声は続いた。嬌声はどんどん大きくなり、しばらくすると優子の絶頂の声が、ある程度の防音効果の有るはずの玄関ドアから漏れ出て、マンションの廊下に響いた。
優子の絶頂の声が止むと、今度は陽子の嬌声がマンションの廊下に響き始めた。
「いい、いい、優子ちゃん、いい、いい、ああああ、おまんこ、イクウ、イクウウ」
優子が始めに帰り仕度を済ましてから30分後。
「もう、帰ろうとしてたのに!一体何回エッチなことをしたら気が済むんですか?それに何よこの下着は!」
帰る直前まで陽子に翻弄されつくした優子は、新たに陽子から貸して貰った下着を穿きながら、ぐちぐちと文句を言った。陽子が新たに用意したのはスケスケの下着だった。
「だって優子ちゃんのヒール姿を見たら、犯したくなっちゃったんだもん。あっ、そのパンツ、今度来る時にも穿いてきてね。あたしはこの優子ちゃんのパンツ穿いて待ってるから」
いつの間に脱衣場から持ってきたのか、全裸の陽子は優子がお漏らしをした下着を手に持って、ぶらぶら振り回した。
「あっ、いつの間に!こら振り回すな、返せ!」
「やだ」
陽子は優子の手の追及を逃れて、素早くその汚れた下着を穿いた。
「やあん、このパンツ、どうしてこんなに濡れてるのう?お股が冷たいよう」
「変態、やめろ――!」
自分のお漏らしをした下着を穿き、その下着の上からワレメを擦って悶える陽子を見て、優子は真っ赤になって怒鳴った。成人前の女にとってこれ程恥ずかしいことはない。
「くんくん、やあん、おしっこ臭あい」
陽子は下着の上から割れ目に喰い込ませた指の匂いを嗅いで優子をからかった。
「ぐぬぬぬ…」
このままでは、またもや陽子のペースになってしまうと思い、怒鳴りたいのを堪えて冷静になろうと努めた。しかし、何かを言い返さないと気が納まらない。
「こ、今度来ても、陽子さんのところには絶対に泊りませんからね。それと陽子さんと二度と変なことしないからね」
「そんなこと言っても、優子ちゃんも楽しんでたじゃない。我慢できるのかしら?」
「陽子さんの相手をしてたら、生気を吸い取られて死んじゃいます」
「やあねえ、人を妖怪みたいに言わないでよ」
「妖怪より性質が悪いわ。一言で言うとゲスよゲス!」
「そのゲス相手に、さっきもここを濡らしてたじゃないの」
陽子がまたもやスカート下に手を伸ばしてきたので、優子はその手をパチンと叩いた。
「止めろ!」
「やあん、痛いじゃないのよう」
優子に叩かれて赤くなった手をさすりながら陽子は嘆いた。
「フン、変態陽子!それで足りないなら自分の尻でも叩いてヒーヒー言ってなさい。べーだ!」
舌を出した優子は陽子が何か返す前に自分のバックを素早く手にすると、玄関のドアを開けて廊下に飛び出した。
「あっ、ちょ、ちょっと待ちなさいよ」
慌てた陽子もそのまま廊下に飛び出したが、優子の下着しか身に付けていなかった事に気づいて、慌てて玄関の中に戻った。