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痴漢専用車両へようこそ
【痴漢/痴女 官能小説】

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お暇の時間-5

「ははは、変態陽子、裸で風邪ひかないでね」

廊下の先で振り返った優子は、陽子の慌てっぷりを見て楽しそうに笑った。

「もう、冷たいんだから。早く帰りなさい、淫乱優子め」

陽子は薄く開けた扉から手を出すと、出して追い払うようにヒラヒラと振った。

「じゃあね」

優子も手を振り返すと、踵を返してエレベーターホールに小走りで駈けていった。

優子を見送った陽子は、直ぐ様リビングに戻ると、テーブルの上のスマートホンを手に取り、手際よく登録された番号に電話を掛けた。

「今帰ったわよ………ごめんごめん、ちょっと楽しみ過ぎちゃった………だから謝ってるじゃないの。でもその方が良かったんじゃないの?………そうでしょ、これでも気を使ってるんだからね。………わかったわかった、もう切るわよ、じゃあね」

陽子が『通話終了』の画面に触れた時に、その指がさっき優子の汚れた下着越しに敏感な部分を弄っていたままだったことに気づいた。

「やあん、手も洗わないままで…」

陽子はそう言いながらも、指先の匂いを興味深そうにくんくんと嗅ぎだした。

「ううん、エッチな匂いね。やっぱりあたしって変態かも…」

納得した陽子はその優子の下着を脱いで全裸になると、それをくるくる回しながら浴室へと向かった。






「おいっ!一体いつまで待たせる気だ」

タワーマンションに面する道路の反対車線上に路上駐車したセダンの中で、後部座席に座る男が運転席の座席をドカドカ蹴りながら罵声をあげた。

「そう言わないで下さいよ。その分楽しみが増えると思えばいいじゃないですか」

運転席の男はうんざりしながら後ろを振り向くと、後部座席の先輩格の男を宥めた。運転席の男がうんざりするのは、時間が経つにつれてこのやり取りが増える一方だったからだ。

今、この車の中には、陽子の自宅マンションまで優子を尾行していた男達が居た。

男達は優子がタワーマンションに入ったのを確認すると、用意していた車をエントランスが見える場所に止めて、優子が出てくるのを待っていた。

優子がマンションに入ってから数時間が経つ。交代で夕食を摂ってはいたが、それでも男達の我慢もそろそろ限界に近付いていた。

「ばかやろー!お前がいい思いをさせるって言うからワザワザ来てやったんだぞ。それがこれか!こんな車の中で男4人だけで、何時間も待たせやがって」

「す、すみません」

「もういい、聞き厭きた。今からお前のおごりでソープ行くぞ。オラ、車出せ」

先輩格の男が運転席をガンと蹴った。

「勘弁して下さいよお」

運転席の男が情けない表情を浮かべて振り向いた時に、ようやく待ちに待った変化が現れた。

「おいっ!出てきたぞ!」

助手席の男が弾んだ声を出したので、車に乗る男達は一斉にマンションのエントランスを見た。

「ようやくか、待たせやがって」

先輩格の男が身を起こすと、優子の容姿を舐めるような視線を向けた。


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