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戸惑い
【幼馴染 官能小説】

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振り向けばあなたがいた-5

「成、ありがと。」
「気持ち悪いなぁ、おい」
「何よ、せっかくお礼言ったのに」

いつもより少し素直になって。
そして少しだけ恥ずかしくなって、寝返る。
そのまま成に背を向けたまま問いかける。

「あ、成、どこで寝るつもり?ソファ?床はやめてよ?風邪ひくと困るし」
「そうだなー・・・じゃあ、ココ」
「えっ?」

おもむろに布団をまくる成。まさか・・・

「まさか・・・?」
「風邪ひくと困るんだろ?」

ニヤッと意地悪な笑みを見せてそう言いながら成はあたしと同じ布団にもぐりこむ。

「成、あんた好きな子いるって・・・てゆーか、風邪だったらうつるって何回も・・・」



そう言いながらふと成の方を向くと。
成の顔が至近距離。
こんな近くで成の顔見たことあったっけ・・・

「ちょっ・・・顔近いっつーの・・・」

ポソッと呟いてあたしはまた反対側に寝返えろうとする。
すると、

「向こう向くなって」
「えっ??」

気付いたらあたしは成の胸に押し付けられていた。
・・・成の腕の中?
あったかくて心地いい・・・。
え、でもたしか・・・

「あんた、好きな子いるって・・・」
「いる。ここに」
「え・・・」
「菜月が彼氏と別れた直後にこんなこと言うのは卑怯かもしれない。」

あたしは黙って次の言葉を待つ。

「好きだ」

成の表情は見れない。
ただ、成の腕には少し力が入って。
少しだけきつく抱きしめられて。
これが、成の気持ちなんだ。

「まだ答えは出さなくていい。出せないだろ」
「・・・ごめん」
「今は、俺的にはこうして抱きしめてるだけで充分。早く風邪治せよ」
「ありがと」
「・・・待ってろ」
「何?」

成はおもむろにベッドから抜け出して自分のカバンに手を伸ばし中から小さな包みを取り出す。
そしてそれを持ってベッドに腰掛けた。

「今、渡す」
「それ・・・今日買ったやつ?じゃあ誕生日ってのは・・・」
「ただの口実」
「開けていいの?」
「ああ」

白い小さい包み。
包装を開けていくと、そこにはシルバーの小さいなアクセサリー。

「つけてやるよ」

成はそれを手にとってあたしの耳に持っていく。


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