桜学園文化祭-1
桜学園文化祭の準備期間は2週間あり期間中、通常授業はやらずに一日中かけて準備する
ちなみに文化祭出し物は俺と由利と可鈴のクラスがメイド喫茶。
理名と春のクラスはお化け屋敷。
玲奈のクラスはコスプレ喫茶をやる。
さらに生徒会からも毎年恒例の出し物をやる。
それは演劇。
しかも生徒会のほかに1名ゲスト出演に暁由利が選ばれた。
各クラスでは出し物の準備にかかり文化系部や生徒会さらには職員までもが準備する。
俺はというと午前中はクラスの準備をして午後は生徒会の準備をしていた。
まずクラスのメイド喫茶は学園ランキングを考慮して可鈴と俺が選ばれた。
メイド喫茶は女子がメイド服で接客し男子は執事の服で接客をすることに決まった。それ以外に厨房とサポート役がある。
玲奈のクラスも同様にコスプレ喫茶をやるため様々なコスプレをして接客する。ちなみに玲奈のコスプレは任侠着物をやる。その理由が体育祭でのコスプレ競争から派生したらしい。
最後に理名と春のクラスがお化け屋敷。
様々なお化けに変装してお客さんを脅かしてゆく。
そして今年の桜学園文化祭で最も注目されているのは二大イベントのひとつである出し物で生徒会がやる演劇だ。
もうひとつは生徒会の美少女らが火花を散らしているミス桜学園コンテスト。
また生徒会がやるその演劇の内容とは
『王子様と5人の姫』というもので脚本は理名が制作する。内容は単純でイケメン王子様に5人の姫が求婚をして最後に王子様が5人の姫の中から妃を1人選んで結婚する話だ。
さらに重要な場面は全て台詞がアドリブということ。
俺と皆は何とか頭を悩ませながら文化祭準備を進行してゆく。
そして文化祭開催前日。
おおよそ各クラスの出し物は一通り整っていて万全の段階にある。
しかしまだ準備が終わらないクラスや部活等は開催前日に限り学園に泊まって準備をすることを許されていた。
またその中には生徒会も例外ではなく俺と玲奈に春や理名に可鈴そして由利の6人は泊まり込みで準備をすることになり・・・
生徒会の演劇も最終調整にはいる
「んじゃ、生徒会演劇団の最終チェックといくべ!」
「その前に、これを皆に渡すね」
玲奈は全員の寝袋を持ってきた
「そういえば夕飯はどうするんだ?」
俺は気になって聞いてみた。
するとあれよあれよという間に学園の近くのコンビニまで行かせれていた。つまりパシりにつかわされた。
理由は簡単。
春の一言に女子一同が満場一致する
「んじゃ、演劇練習前におたっくんが美少女達に夕飯を買いにいってこいっ!男だべ!か弱いレディに行かせるんけ?」
理由はごもっともだが俺は春に言われると説得力がないように感じた。
おれが買い物に向かう頃に生徒会室では女子同士のバトルが繰り広げられていることを知らなかった。