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オタクの俺が恋をした美少女生徒会長は組長だった!?
【学園物 恋愛小説】

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桜学園文化祭-2

「こほんっ では匠がいない間に例の件をはっきりさせるで!準備はええか?」

「いいべ 絶対に負けんよ」

「・・・・戦闘準備完了」

「あの、その私はあくまで匠くんを不純異性行為から守るということですので」

「はぁ、あのね匠の彼女は私だしその彼女の前でこんなことをするなんて」




玲奈が言う、こんなこととは夜寝るときの場所取りのことで現在彼女である玲奈はとなりを確定しているが反対の隣の座を春や理名に可鈴さらに由利の四人で取り合う懇談。


勝負は公平にじゃんけんを行う

「じゃーいくで!一発勝負や!」

『じゃーんけん・・・・ぽん!』

互いが目でにらみ合い牽制をしあう


出されたのはグーの中に1人の手がパーになっている腕から辿って顔を見上げた先にあったのは可鈴の顔があり一同が驚愕する。

「・・・・ふっふっ、勝ち組っ」

どや顔で周囲を圧倒する可鈴

「はぁーっ まさか可鈴が勝つとは予想はしなかったべ」

「全くや、でも勝ちは勝ちや。」

こうして夜の寝床の取り合いは終止符がつく。


そして夕飯を買って戻りその後、演劇の練習をして眠りにつくときに俺は彼女らの寝床争いの話をされて可鈴が隣に、もう隣に玲奈が眠る。



その夜中
さっきまで学園内が騒がしかったのが嘘のような静けさになる。外からは穏やかな風の音につられているかのように秋の虫達の音色が響く。

何だか久しぶりに聞いた気がした。
いくら田舎の町とはいえ今では発展途上を遂げ続ける町で日に日に風景や景色が変わってゆく。


そう考えると玲奈は今年卒業する。

この先玲奈が自分で決めた進路に未来へ歩いていく時に俺はどうするんだ?

玲奈が卒業しても学生のままで隣に並んで歩いてもつりあうのか考えるていると可鈴が俺を見つめていた。

「・・・・悩んでる?」


こいつっ 読心術でもあるかと疑いたくなる。
普段から可鈴は無口なわりには鋭い言葉を発する時があると感じた。
「なっ 別に・・」

「・・・匠は自分で選んだ道を・・突き進めばいいだけ・・・阻むものがあればなぎ倒せばいいっ」

「大人しく見えて考えることが強引だな」

「・・・もう後悔はしたくないからっ」


可鈴も可鈴なりに色々あるだろう。
だけど可鈴と話をして少し気分が休まったように感じる。


「そうだなっ・・俺も後悔しないようにする」

「・・・・グッジョブ」

「おまえ、それ少し意味が違うぞ」

こうして文化祭前日の夜が更けていった


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