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恋心あれば水心
【女性向け 官能小説】

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「なに!のぞみったら経営管理部の山田さんと知り合いなの?」
「まさか。向こうだって今ネームプレートで私の名前を確認したじゃん」
「そっか」

我が社のエリートたちが集う経営管理部にはツートップと言われる精鋭がいる。
ツートップの野口さんと山田さんは人気があるくせに
社内では誰とも付き合わない。
たくさんのお誘いがあるはずだけど
誰とも付き合わない。

それがすごく人気だったんだけど
野口さんはあっさりと総務の女の子と付き合って
人気はもう一人のツートップの山田さんに傾きかけている。

私は・・・・
ツートップみたいな典型的なエリートは苦手。
絶対にナルシストだと思うの!
クールだし、エリートって何を考えているのか分からない。

私たち一般職を雑用としか思っていないと思う。

「私、山田さん苦手」
「え〜。カッコいいじゃん〜」

久美は後姿の山田さんを見ながらキャーキャー言ってた。

そんな山田さんが私に興味を持つなんて思いもしなかった。








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