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LADY GUN
【推理 推理小説】

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終わらない物語-7

 ビラビラを執拗に責めながら田口が言った。
 「俺はレイプされる女を濡らすのが好きなんだよ。濡らしたくないのに濡らしちゃう女の様子が大好きだ。そりゃあ濡れてないオマンコに突っ込んで無理矢理犯すのも好きだよ?でもな、レイプで濡らすなんて屈辱じゃん?女としてのプライドをカダカダに崩されるんだからな。ククク」
 「本当に最低最悪…。」
 「フフフ、でも一番楽しみなのは皆川静香を濡らす事だよな。敏腕刑事で美人な皆川静香が憎たらしくてしょうがないレイプ犯に彼氏の目の前で濡らしちゃうんだぜ?今まで築き上げてきたものがすべて音をたてて崩れ落ちていく瞬間を見たくて見たくて仕方ないんだよね。まぁおまえは強い女だから職務中の出来事として割り切るかも知れないけどね。」
 「そんな回りくどい事言わずにさっさとヤッたらどうなの?」
静香は出来る限りの睨みをきかせる。
 「ククク、何をそんなにヤリたがってんだよ?早く犯されたい理由でもあるのか?」
意味深な発言をする。
 「…ないわよ…。」
 「そうか、ならいいが。わざわざ婦警の制服を着てきて俺を興奮させるような事をしてさ、俺はてっきり犯される瞬間を待ってるのかと思ったぜ。」
 「どういう意味よ…?」
静香の顔は動揺を隠せない。
 「おまえは、俺は絶対全裸にして犯すつもりだと考えた。でも全裸にされちゃ困る理由があるんだろ?」
 「…」
 「全裸にされない為にはどうしたらいいか…。おまえは俺のレイプ動画を見て婦警の制服に興奮する俺の性癖に気がついた。制服を着た婦警に拳銃をマンコに突っ込んで異常に興奮した俺の姿も見たはずだ。自分にもそれをするだろう、そして俺は制服を着たままのおまえを犯そうとするはずだ、そう考えた。」
静香の表情がどんどん強張っていく。
 「制服姿のおまえに襲いかかった俺におまえは何をするつもりだった?全裸ではいけない理由とは…?フフフ。」
 「み、見抜いてたの…?」
 「当たり前だ!ハハハ!その理由とは…、裸じゃ銃が隠せないからな!」
 「!?」
静香はショックを受けた。田口の読み通りだった。太股に隠した銃が見つかった時の手段だった。制服姿の自分に興奮して挿入する瞬間、隙ができた瞬間に制服に隠した銃で田口を撃つ計画だった。しかしまさかそれまで見抜かれているとは思わなかった静香は頭が真っ白になった。もう自分を守る手段は、ない。
 「残念だったな。」
田口はしか静香の背中に手を回し、制服の背中に隠し持っていた銃を握る。
 「そして…LADY GUNは二丁ある…。」
 「!?どうしてそれを…!?」
驚愕する静香。そうわLADY GUNは二丁あるのだ。正芳が亡くなった後、正芳のロッカーから発見されたのであった。遺言ともとれる手紙が添えられており、もし娘が警察に入り刑事として一人前になったら渡して欲しいとの内容だった。それまで静香に預かっていて欲しいとも書かれていた。島田はそれを静香に渡していたのであった。署内で知るのは署長の島田と中山部長だけだ。それを掴んでいた田口がとてつもなく恐ろしくなった。引き抜かれた二丁めのLADY GUNを目の前に見せつけられた瞬間は震えが止まらなかった。
 「どうした?顔面蒼白になっちゃったぜ?」
もはや静香の顔に刑事としての自信とプライドは無くなっていた。レイプに怯えるただの女…、田口が何人も見てきたその表情と何ら変わらないものへとなっていたのであった。


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