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痴漢専用車両へようこそ
【痴漢/痴女 官能小説】

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星司の過去その2-3

「あっ!」

「そうよ。その子の仲間が隠したのよ。中の金目の物が欲しかったのかもしれない。でも、星司はそれが無くなったって警察に言えなかったのよ。警察に見つけられたらバッグの中のケイタイから悠子の居場所に繋がるからね」

「それじゃあ…」

「そうよ。その子がケイタイを調べて、唯一女性の名で登録されていた悠子に電話をしたのよ。そして星司に痴漢された事を言って、示談金と称してお金を持ち出させた」

「じゃあ、解決じゃないですか」

「何が解決なもんですか!」

陽子は怒気を絡めて叫んだ。

「その子は黙秘を続ける星司に腹を立てた!それよりも星司の正義ぶった顔が許せなかったのよ!呼び出した悠子を男友達にレイプさせたのよ!」

「ひっ!」

驚きで優子の呼吸が一瞬止まった。

「い、いや、いや…、いやああああああ」

優子は想像を絶する内容に耐えきれずに耳を押さえて叫んだ。

「最後まで聞いて!」

陽子はそんな優子の手を掴んで耳元で叫んだ。

「ひっ!」

その声でビクっと震えた優子に対して、今度は一転して弱弱しく震える声で頼んだ。

「お願い聞いて…」

優子は顔を伏せたまま震えていたが、もう耳を覆うことはしなかった。そんな優子に陽子は話を続けた。

「自殺かどうかわからない。目撃した人の話では、そこに電車が向かっていることに気づいていないみたいにフラフラと踏切の中に入ったそうよ」

優子は声を無く、ただ首をイヤイヤと振り続けた。

陽子の話は続いた。

悠子の死の瞬間を認知した星司が各務家に連絡を取った事。後日悠子の遺品のバッグの底板の裏に、ICレコーダーが見つかった事。多分金品の受け渡しの証拠になる様に、密かに隠し持っていたそのレコーダーにレイプの全てが記録されていた事を話したが、その言葉が優子の耳に入ったかどうかは陽子にはわからなかった。


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