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【痴漢/痴女 官能小説】

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更なる陽子の告白-1

【更なる陽子の告白】

お互いに啜り泣き、何も言わないまま時間が過ぎた。

しばらくして陽子は長い溜息をつくと、今まで以上に辛そうな顔をした。

「優子ちゃん、今から言うあたしの話を聞いて、あたしを嫌いになってもいい。あたしから距離を置いてもいい。でも星司を助けてくれるって約束してくれる」

陽子の悲愴な声に優子は俯いた顔を上げた。

「陽子さんを嫌いに?どうして…」

陽子には振り回されるばかりだったが、一人っ子の優子は姉の様な陽子が大好きだった。なので陽子を嫌う自分が想像できなかった。

「あたしにはその子より深い闇があるのよ」

「えっ?」

「これをを聞いたら陽子ちゃんもあたしが凄く酷い女だと思うはずよ。でもね、これを優子ちゃんに言わないと、あたしは今まで以上に自分が許せなくなるの…」

「どういうことですか?」

「今から話す事を聞いても、星司は、星司だけは助けて…」

優子の疑問には答えずに、陽子は悲愴な表情で念を押した。

「は、はい…」

「さっきね、やり切れない事が有って、あたしが痴女をした話をしたでしょ。あれっていつだっか覚えてる?」

2人が浴室で痴態を繰り広げる前の話だ。

「確か高校2年の時って…」

陽子の話を思い出した優子は、陽子と星司の共通の過去の節目に気が付いた。

「あっ、それって…」

「そうよ、高校2年の時のやり切れない事って、星司と悠子が付き合いだした事なのよ」

「えっ?そ、それって、姉弟でどちらが先に恋人を作るかお小遣いを賭けてたとか…。じゃ、ないですよね」

優子が思い付いたまま口に出したが、自分を見つめる陽子の思いつめた目で的外れだと理解した。だからと言って一人っ子の優子は、弟を持つ姉の心境がイマイチわからなかった。また、その想いが痴女をするまでやり切れなくなることに想像も難しかった。

「優子ちゃんはあたしと知り合ってから、あたしの事を少し変な女だって思ったことあるでしょ」

陽子は顔を俯かせると、思いつめたように言った。

「ええ、まあ。少しと言うか、かなりというか…」

一瞬戸惑ったが、優子は優子らしく正直に答えた。

「そうよね、やっぱりあたしって変なの。あたしね、星司の事がずっと好きだったの」

陽子が震える声で言った。

「えっ?それって姉弟ってことじゃなくて…」

「そう、異性としてよ。生理が始まって、性の知識を得た時から、星司とセックスがしたくて仕方が無かったの」

陽子の告白に、優子は言葉を無くして目を見開いた。


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