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わたし、は、てんし
【痴漢/痴女 官能小説】

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Iわたし、は、てんし-3

めぐみちゃんがやってきました。どうやら、サラさんとめぐみちゃんはこの場所で待ち合わせをしていたようでした。

「お、お久しぶりです…。」

オドオドした態度、小さな声。めぐみちゃんが私とサラさんに挨拶します。

「ええ、お久しぶり。」

サラさんはめぐみちゃんに返事を返しましたが、私は返事どころかめぐみちゃんの顔も見ませんでした。


私が店の四人掛けのソファの奥に位置をずらすと、めぐみちゃんはその開いたスペースに腰を下ろしました。

「あ、ありがとう…。」

めぐみちゃんは私にお礼を言いましたが、私は返事をしませんでした。

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めぐみちゃんが話を始めました。

いつものように自分の身に起こった不幸な出来事を、目を潤ませ、声を震わせ、話しています。

サラさんは腕組みをしたまま黙ったまま話を聞き続け、私はどこか冷めた気持ちでめぐみちゃんの話を聞き続けていました。

冷めた気持ちで聞いていたからなのか、めぐみちゃんのする話はどこかチグハグで辻褄の合わないところが多い気がします…。

それに、私の知っている話じゃないことも多くて、なんで私にその話をしてくれなかったんだろ?って疑問が浮かんで、その疑問がさらに私の気持ちを冷たくしていきました。

「うん…?」

黙ったままのサラさんが小さな声を上げたのを私は聞き逃しませんでした。それは、めぐみちゃんが父親に首を絞められた話をしたときでした。

非常に分かり辛い、小さな反応だったので、普通なら無視してしまうような小さな反応で、私がその小さな反応を逃さなかったのは、サラさんの性癖を知っていたからでした。

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サラさんがそんな小さな反応を示した後、めぐみちゃんはずっと首を絞められた話をし続けました。

首を絞められて苦しかったこと、辛かったこと、でも、どこが感じている自分がいたこと…。

そのときのことを事細かく説明し、感じたことをひたすらサラさんにしゃべり続けるめぐみちゃんがいました。

サラさんはその小さな反応を示した後、今度は腕組みをして、ずっとめぐみちゃんの話を聞いています。

もちろん私はめぐみちゃんが首を絞められどうのって話を聞いたことがありません。私は段々とめぐみちゃんが話すことが本当のことなのか分からなくなってきました。

いや、ここまででくると、どこまでが本当でどこまでが嘘なのかわからなくなってきたというのが正解かも知れません…。


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