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悦びの種
【熟女/人妻 官能小説】

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第7話 光沢の想い-1

校長は、自分の後ろに敷かれた布団に手を差し伸べて、そこに上がるよう促した。
手の先に視線を向ければ、掛布団が捲られた一組の布団と、その上に並ぶ二つの枕が生々しくも僕の目に写った。

「このままでよろしいのでしょうか?」

僕は布団の上に上がると、すぐさま校長に尋ねた。
あらかじめ、ある程度の衣服を脱ぐ必要があるのかと言う、意味合いだった。

「そうですね・・・背広の上着と、ネクタイくらいはお外しになれた方がよろしいかと・・・・・・」

校長も、その場を立ち上がると、僕の方に身体を向けて答えた。
言われるがまま、僕が背広を脱ぐと、校長は近づいて手を差し伸べてきた。

「あっ・・・すみません」

僕が申し訳なさそうに脱いだ背広を手渡すと、校長は長押に掛けてあったハンガーを手に取り、そこに掛けた。
さらにネクタイも外すと、それも背広と一緒に掛けて、また長押にハンガーを掛けて戻した。
淡々と進む一連の動作だが、会話も少ない物静かな雰囲気が、まるで儀式の様で身を引き締める思いにさせた。

「それでは・・・脚を開いても構いませんので、そのまま正座してお座り下さい」

校長が促す様に、その場で正座すると、脚を開いて両膝を手で握り閉める様に身構えた。
それを見届けて、校長はすかさず自分のスーツの上着を脱ぐと、胸元に印象的なフリルの付いた、肌触りのよさそうな光沢のある白いブラウスが露わとなった。
少し張り付いたスーツの印象とは違い、いくらか細身にも感じられた。
校長は、そのまま脱いだスーツをハンガーに掛けると、長押に掛けれた僕の脱いだスーツの隣に掛けた。
お互いが脱いだスーツが隣に並ぶと、妙な距離感を現わしてる様で僕の胸は高鳴り出した。

「それでは・・・お隣の方失礼いたします」

校長はそう言いながら、捲れ上がっていた掛布団をさらに捲り上げて、僕の右隣に正座して座った。
僕が枕元に座り、お互いが布団を横並びにして座る形だった。
右隣りを選んだのは、校長が自ら事を運ぶ為なのだろう。
それを示すかのように、校長は持参した黒のショルダーバックを手元に寄せて、事を進める為の準備に取りかかっていた。
まだ微妙な距離はあったが、心地良い香水の香りが鼻をつき、校長がバックの中身を漁る間にも堪能していた。
さらに、匂いの元に誘われるかのように、校長の身体も見回した。

豊満さを伺わせたのは、大きな胸元にあった事を、改めて気づかされた。
そのまま目線を下げれば、グレーのタイトスカートからは肉付きの良い太ももが膝元まで覗き、僕の胸の高鳴りをよりいっそう早まらせた。
太ももを包む薄い透明感のある黒いストッキングは、繊維まで分かる程の距離にあり、思わず触りたくなる程の心地良さを感じるほどだった。
さらに付け加えればショーツは履いておらず、パンティーストッキングのみである事も思い出した。
僕は思わず、その卑猥な校長の姿を想像して、自分の物がみなぎり出すのを感じた。

「少々お見苦しい物ばかりですが・・・これも、この契約がスムーズに執り行う為にと、事前に準備させて頂いた物ばかりですから・・・御理解して頂ければと思っております」

校長はそう言いながら、医療用のゴム手袋、ローションの入った瓶、4つ折りくらいにされたビニールシート、さらには、男性器の形をしたピンク色のバイブレーターを、一つ一つショルダーバックから取り出して、自分の膝元の前に置いた。

「これは全てネット通販で、とり急いで御用意させて頂いた物です。私の様な者でも手軽に購入できますから・・・本当に、便利な世の中になりました事を実感しております」

恥かしげに話す校長の言葉通りに、全ての物に真新しさを感じた。
ただし、ピンクのバイブレーターだけは、どこか使い古したところがあり、光加減で薄らと子傷が目立っていた。
おそらく、普段の使いなれた物を用意したのだろう。
校長室での自慰的な原動を思えば、頻繁な夜の慰めも、まるで目に見える様だった。

「それでは・・・木本先生の方で準備が整いましたら・・・私の方から、御奉仕させて頂きます」

「分かりました・・・僕の方は、いつ時でも執り行って構いません。後は、校長に委ねるだけですから・・・・・・・」

「ええ・・・それでは、結合の間までの御奉仕を・・・しばし私のお時間とさせて頂きます」

校長はそう言いながら、目元に掛けていた金色のチェーンがぶら下がったべっ甲眼鏡を外して、黒いショルダーバックから取り出した眼鏡ケースに収めた。
ほとんど見る事のない、眼鏡を外した校長の素のままの顔は、端正な顔立ちも重なり、威厳ある教育者から、男を魅了する魅惑の女へと変わっていた。
徐々にと年増の魅力に囚われる、僕の性癖。
やがて心をも囚われるとは、この時は知る由もなかった。

校長は淡々とした表情で、複雑な思いの僕を尻目にしながらも、手前に置いてある医療用のゴム手袋に手を掛けた。
あくまでも、潔癖主義を貫き通すつもりだ。
手際良く両手に身に付けると、ベージュ色の半透明な手袋からは、薄いピンク色に塗られた爪が透けて見えた。
ある意味、妙なプレイを行なうようで、卑猥にも見えた。

「失礼します」

合図するように声をかけると、校長は身体を寄せて、ズボンの上から僕の物をゆっくりと摩り出した。
それと同時に、鼻を付いていた香水の香りがさらにきつめになり、女の空間を演出させていた。
普段の校長からは感じられないものだが、この時間の為だけに、自分を彩ったのだろう。
言うなれば、僕だけに演出された、女としての校長。
よくよく見れば、勤務時よりも化粧は濃く見え、どこか艶のある色気を感じた。
さらに、気品あるブラウスの胸元から微かに覗く、豊満さを伺うほどの谷間に、引き締まったタイトスカートからスラッと伸びる、横座りで重なった綺麗なつま先。


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