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‘剣’と‘魔法’の世界〜プロローグ・淫女王〜
【性転換/フタナリ 官能小説】

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愛しきヒトと-2

――姫を救い出した者を、姫の婚約者とする。

すべての勇者に向けて出されたお布令(ふれ)。
私には、関係ない事だと思ってた。だってみんなが憧れるお姫様が、私みたいな‘ふたなり’を、受け入れるなんて思わなかったから。

でも、姫様は私を受け入れてくれた。

…王のお布令は絶対。姫様だって、お布令に従っただけかもしれない。でも――



「あっ…勇者様のおちんちん・・・気持ちよさそうに震えています…♪」

ふたりで散々笑いあったあと、姫様はまた、ペニスをしごいてくれた。

(あ、あ、ん・・・っ、姫さまって…呑みこみ、早い・・・っ)

しごきながらも上目遣いで私を観察して、私が少しでも反応すると、そこを重点的に責めてくれる。
おかげで最初はぎこちなかった手つきも、今ではずいぶんなめらかになって私を悦ばせていた。

(あぁん…気持ちいい…きもちいいよぉ・・・・♪)

「勇者様ったら、すごく気持ち良さそうなお顔・・・。嬉しいです…♪」

ただ気持ちよくなればいいセックスが、こんなに気持ちいいなんて。
ましてや相手は、憧れのお姫様。

(え・・・っ?)

ぷにゅっと、ペニスの先っぽにやわらかい感触があたる。

(ぇ…えっ?!姫さまのおくち、当たって・・・・っ!!)

ちゅ、ちゅ…と啄ばむように、姫様が唇をおしあててくる。

(ぁ・・・私のと、姫様が・・・・キス、しちゃってるっ・・・♪)

まさか、口でしてもらえるなんて。

私の感動と興奮には気づかないで、姫様はキスの雨を降らせつづける。
ぷにっとした唇が先っぽに触れるたび、私は腰がとろけるような快感に襲われて、おもわず先走りを漏らしてしまう。

「あら…?おちんちんからお汁(つゆ)が・・・」

(あっ・・・姫様のおくちに、ついちゃう…っ!)

止めようとした時にはもう‘口づけ’されて、私の口からはあえぎ声が漏れただけ。

そして、姫様の唇とペニスとの間には、ねっとりした先走りの‘橋’がかかった。

「ん・・・」

ぺろりと‘橋’を舐めとって、姫様が目をつむって口をもごもごさせる。

「んっ・・・味はない、のかしら…?それとも、もっと沢山舐めないと分からない?」

屈託なく微笑みながら、無邪気に聞いてくるお姫様。
そんな台詞や振舞いが、オトコを興奮させるとも知らないで。

そんな姫様が愛おしくて、いやらしくて――私はもっと、先走りを漏らしてしまう。

「今度は、根元から舐めて差し上げますね…?」

そう言って姫様がまた、私の股間に顔をうずめる。
ペニスの付け根、女性ならちょうどクリトリスがある辺りに、ちろちろと舌が当たる感触がしはじめる。

「ん、ちゅ…えろ・・・・」

仔猫がミルクを舐めるみたいな、もどかしい舌づかい。

「ろうれふか・・・気持ちいい、でしょうか…?」

いったん口を離して、たよりなげに聞いてくる。
それほど気持ちよくはなかったけれど、私はこくりと頷いておいた。

「良かった・・・実際にするのは、はじめてなので…。やっぱりふたなりの方も、クリトリスの辺りは気持ちいいのですね・・・・。」

言ってしまってから、はっと気づいて耳まで赤くなるお姫様。

(姫様も…クリトリスでオナニー、するんだ・・・・。)

赤くなった姫様を見ながら考えて、このままいけば、今夜は私がシてあげることになる――とまで考えたところで、姫様の舌に思考を中断させられた。

(はぅっ…ん・・・っ)

見下ろすと、私のイケナイ妄想を見透かしたのか、姫様が非難するような目をこちらに向けていた。
舌づかいもだんだん大胆になって、ペニスを上へ上へと攻め上ってくる。

(ぁ・・・裏スジ、そんな丁寧にされたら・・・・っ)

献身的で、もともとご奉仕上手な姫様の責めが、どんどん大胆になっていく。
それに反撃せずに身をゆだねている私は、本気で余裕がなくなってきてしまう。

(ふぁっ…そんなに舌、張りつけてべろべろしたらっ…!あぅぅ…姫さま、上手ぅ・・・♪)

「ふふっ♪勇者様かわいい・・・じゃあ、ここはどうですか…♪」

ついに先端まで攻めのぼった姫様が、尖らせた舌でカリのくぼみをほじくる。
無防備な粘膜への刺激に、思わず腰を跳ね上げてしまう。

「きゃっ・・・!房中術で学んだとおり、やはりここが、殿方の弱点なのですね?…では、もっとして差し上げます・・・♪」

またしても止める間もなく、姫様がペニスに口づける。
カリのくぼみと鈴口だけくちにふくんで、そこばっかりを舌で舐めまわし始めた。

(あんっ!そんな先っぽばっかりぃ…っ♪)

とがった舌先が鈴口を何度も往復する刺激に、私はベッドの端を握りしめる。
それでも身体は言うことを聞かないで、びくびくと勝手に腰が震えてしまう。

「ちゅ…勇者様、本当に気持ちよさそう・・・・もっと、感じて下さいね…?」

もう私は切羽詰まっているのに、そうとは気づかず、姫様はさらに激しくご奉仕してくる。

(んっ!だめっ…コレ、ホントにおかしくなりそぉ・・・っ!)

亀頭が性感帯だとは知っていても、そこだけ責められるとオトコは射精(イ)けないということは、どうやら知らないらしい。
その結果、姫様はペニスを一切しごかずに、先っぽだけをずっと舐めまわしてくる。

(あ、あ、あ・・・もう、扱いてっ…イかせてぇ・・・っ!)

無自覚のすん止め地獄――でも、勇者がお姫様に射精をおねだりできるわけがない。
だから私は、腰をガクガク震わせながら、下唇をかんで我慢するしかなかった・・・。


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