触手とおみ足-2
「さっきから、自分で抜いたり挿したり。そんなに気に入ったの?」
無表情に、少しだけ冷笑を浮かべて聞いてくる。
私は触手をもつ手に力を込めて、「違う」と目だけで答える。
「あら、違うの?じゃあ、早く抜いてごらんなさい?」
言われなくたって――女王に挑発されて、私は ‘綱引き’を再開する。
(んっ、ふッ…このぉ・・・っ!)
あいかわらず、触手はキュウキュウと吸い付いてくる。
快感に耐えながら、歯を食いしばってペニスを抜いていく。
「あらあら、必死な顔をして。本当は気持ちイイくせに…」
上から、女王のあざける声が降ってくる。
見下ろされていることに、怒りと悔しさと、ほんの少しの快感を覚えてしまう。
(くッ、ん・・・ぁ…段差のトコ、きたぁっ・・・)
触手の中には、特に気持ちのいい‘レッドゾーン’がある。
「どうしたの?早く抜かないとまたやり直しよ…?」
また声が降ってくる。
その声に急かされるように、私は ‘レッドゾーン’に侵入していく。
(ンッ…んんんん〜〜〜っっ!!♪)
そこは、いくつもの‘輪っか’が連続する蛇腹地帯。
引けば引くほどカサのところが‘輪っか’をくぐらされて、腰の力が抜けていってしまう。
「ふふ…ソコ、貴方のお気に入りでしょう?腰ビクビクさせて、必死に声押し殺して。気持ちイイわね…?」
触手にしゃぶられて悶える私を、女王は頬杖をついて、愉しそうに見下ろしている。
(見られてる・・・私の好きなトコ、見やぶられちゃってる・・・っ)
そうする間も、肉厚でプリプリした‘輪っか’が、何度も何度もカリ首をこすっては過ぎていく。
‘輪っか’の大きさもまちまちで、広めの‘輪っか’の後に狭いのをくぐらされると、エラの張りきったカリがゴリゴリこそがれて、思わず快感の悲鳴が漏れる。
(ひッ・・・すごい…すごいよぉ・・・・っ)
快楽に抗っているのか。それとも、貪っているのか。
それすら分からなくなりながら、私はペニスを引き抜いていく。
「ほらほら頑張りなさい?もう少しで、全部抜けるわよ…?」
女王の声が近くなった気がして、私は階段を見あげる。
(え・・・?)
「はいはい、よく出来ました。」
いつの間にか3段目まで下りていた女王が、つい…と足を伸ばす。
そのまま、触手ごとペニスを両足で挟みこんでしまった。
「ていうかそろそろ飽きちゃったから、とっととイかせてあげるわね?」
ずりぃ・・・と、女王の足が触手を‘私’に被せなおす。
(あっ、ひいいぃぃぃッ…!♪)
必死で抜いた触手にまた呑みこまれる感触に、私は絶望と歓喜で身をよじらせる。
「…はい、元通り。それじゃあ、イキなさい?」
次の瞬間、女王の足が激しく上下に動きはじめた。
(あっ!あっ!あぅッ!あァッ!!)
女王の足に挟まれて、触手も激しく上下する。
必死の思いでくぐり抜けたあの‘輪っか’の群れを、何度も何度もムリヤリくぐらされ続ける――
(アッ!アッ!アンッ…ああアッ!!)
もう頭がまわらない。頭に浮かんだ悲鳴がそのまま口から漏れて、私は女王の足下で喘ぎつづける。
「ほらほら…あんなにゆっくりでもヒィヒィよがってたんだから、こんなの1分ももたないでしょう?」
こんなの、10秒ももたない――まるで許しを乞うように、私は女王を見あげる。
(あ――)
はしたなく脚を開いて、両の足先で私をもてあそぶ、妖艶な女王。
その、白く美しい脚のねもと。
しどけなく開かれたアソコをおおう、女王の紅いショーツ。
鮮血に、少しだけ闇を落とし込んだような、微妙な光沢。
その卑猥な赤と、透き通るような肌の白が、不釣合いで凄くエロティック。
そして、すべてが透けて見えてしまいそうな紅いレースの、その奥にある‘穴’を想像した瞬間、私は――
(ぁ、でちゃ…ぅ、んん――っ♪)
「…あら。ふふふっ…♪」
気づいた女王が足の動きをゆるめて、ねぶるような、最後の一滴まで搾りきるような足さばきに変えてくる。
「最後はパンチラでイクなんて。ふたなり‘娘’というより、まるでサカリのついたガキね…?」
女王に罵られながら、私は女王の足と触手に身をゆだねて、絶頂の快感に酔いしれる。
とろぉ…と漏れ出すような射精は長くながく尾を引いて、私を悦ばせつづけた・・・。