淫指-2
午前5時
「敬人、起きて・・・」
耳元で囁かれる聞き覚えのある声と、人の気配で浅い眠りから覚める敬人。
「姉さん?」
目覚まし時計に目をやるとまだ5時である。
それに何時もの姉と何処となく違う雰囲気に違和感を覚える。
「しっ・・・」
人差し指を垂直に唇に当てられ動きを制される。
「敬人、この前はありがとう」
おそらく先日の介抱の事を言っていると寝ぼけた意識の中弟は認識する。
しかし次の姉の言葉に心臓が大きく鼓動のスピードを変えられる。
「それと、よく我慢してくれたね・・・」
姉は潤んだ瞳で囁きながら弟の瞳の奥を覗き込む。
「・・・」
すでに鼓動が異常なビートを刻んでいる。
今更惚けられる状況に無い事を思い知らされる。
「・・・知りたい?」
数秒の沈黙の後、姉の口から発せられる意味深な言葉。
「見たい?」や「したい?」では無く、「知りたい?」である。
その姉の言葉に弟は痺れる様なリビドーを感じぜずにはいられなかった。
しかし数分後に、先にリビドーを貪り始めたのは姉佑香であった。
決して指先では知り得ない感覚に、佑香は身悶えその身体をくねらせる。
そして声を漏らさぬ様に、自ら唇を強く噛み締める。
佑香が自らの指先で玩び快楽を貪った膣孔から湧き出た聖蜜は、数時間経過した事により酸化されすえた臭いさえ発していた。
・・・にも関わらずそれさえ敬人を興奮させるスパイスであった。
いつもの姉から漂う香しい匂いではなく、初めて姉から感じとった雌の臭い。
これは同級生の少女あゆみから散々発せられていた物と同じ臭い。
決して良い匂いでは無いが、それが愛おしい姉から発せられているだけで・・・
敬人はその臭いが発せられる部分を貪り付くように唇で覆い、複雑に入り組んだ幾重ものスリット全て丹念に舌先を伸ばす。
「ごくり・・・」
酸化した聖蜜と自らの唾液が入り混じった液体が口内に溜まると、敬人は躊躇う事無く喉を鳴らせて飲み干し始める。
「ご褒美に・・・教えてあげる、敬人」
仰向けの敬人にネグリジェの裾元から、純白のパンティーを自ら引き降ろした佑香が跨る事数分。
散々自らを舐り続け汚した部分を、弟の舌先で綺麗にさせた姉は満足げにそう言いながら更なる恥辱の行為を促す。
「敬人・・・、姉さんの観ながら、・・・オナニーしてみて・・・」
「そしたら・・・、敬人が自分でしている間だけ・・・」
「姉さんのアソコ・・・、好きなだけ舐めてもいいよ」
貞淑な姉から発せられた信じがたい提案に、考える事も無く応じる敬人。
先程とは若干体位を変えシックスナインの体勢で再び佑香が仰向けの敬人に跨る。
全ての汚れが舐め取られた佑香の花弁より、再び新鮮な聖蜜が溢れ出る。
それを一滴も溢すまいと、敬人の両腕が姉の臀部に伸び抱え込む体勢を取ろうとする。
「ダメ・・・」
「敬人は姉さんに触れて良いのは、お口と舌だけ・・・」
「あとは姉さんにまかせて・・・」
佑香はそう言うとまるで便座にでも腰かけるかの様に、弟の顔に秘部を押し当て体重をかける。
「さぁ、姉さんが見ててあげるから・・・」
「自分でしてみなさい・・・」
その言葉に敬人は素直に従いそそり立つ陰茎を扱き、姉の美肉に舌先を這わせ続ける。