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LADY GUN
【推理 推理小説】

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極嬢狩り-5

 妖艶に体をゆっくりとくねらせる綾美。
 「ハァハァ…電車の中でこんなふうにされてみたい…。」
目を閉じて電車の中で痴漢に体を弄られている妄想で燃える。片手はブラウスの上から胸を撫で、そしてボタンを開けブラジャーの中に手を入れる。
 「このオッパイ、たくさんの男性が揉みたがってるんだろうなぁ…。」
時折マウスをクリックして自分の名前で検索しネットサーフィンをする。たくさんの掲示板でレスを見つけ嬉しくなってしまう綾美だが、ある画像を見てドキッとした。
 「…こ、これ…」
あまりにリアルな画像を見つけた。
 「これって…アイコラよね…。」
昼間の自分の洋服を含めた姿が同じだ。パソコンを見ながら椅子に座り股を開きオナニーしている画像に驚いた。
 「リアル過ぎるわね…。凄い技術持った人、いるもんね…。」
ここまでリアリだと少し怖くなる。
 そしてある掲示板の書き込みを見た。
 「加藤綾美のオナ動画見つけたよ!」
ドキッとした。綾美は貼り付けされていたアドレスをクリックする。
 「…な…!?」
動画一覧画面を見て一瞬動きが止まった綾美だが、その画がまるでこのアパートの部屋のよう…と言うか、まさにこの部屋である事に驚く。綾美は手を震えさせながら動画を再生した。
 「う、嘘…!?」
それは紛れもない自分だった。疑いようがない。身に覚えがある発言と行動だった。間違いなく昼間の自分の動画だった。
 「な、何で…!?」
動画が録られているであろうカメラの位置を探す綾美。するとパソコン横の本棚に何かを見つけた。慌ててそこを確認する綾美。
 「な、何これ!?」
それは小型カメラだった。世の中ではピンホールカメラと呼ばれている盗撮用の小さなカメラだった。
 「な、何でこんなものが…」
呆然とする綾美だが、動画は既に1万回ほど視聴されていた。
 「やだ…!」
コメントから見て本人と思う人はいないようだ。そっくりさんとの見方が殆どだ。本物みたいで興奮するというコメントが並んでいる。綾美は画像掲示板を見た。すると動画をキャプチャーした画像が氾濫していた。
 「もう止めようがないじゃない…!」
自分だとはバレていないが、実際には自分の恥ずかしい動画や画像が流出している事態に青ざめる綾美。
 「もし本物だってバレたらヤバいよ…。ヤバいってもんじゃないよ…」
もはやオナニーどころではない。その場にへたり込み、頭は真っ白になった。
 「誰がこんなものを仕込んだの…?いつ…?どうやって部屋の中に入ったの…?」
全く分からない。もしかしてこの様子も録画されているかも知れない。綾美はカメラを引っ張り出し根元からブチっと引っ張って壊した。


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