酔ったフリして-9
「うっ......」
梓さんの顔が苦痛のためか歪んでいた。亀頭部分が飲み込まれたところで一旦止めて
「大丈夫ですか?やっぱり止めたほうが......」
本当はこのまま続けたいのに口から出た言葉は反対だった。
「ううん....続けて....」
梓さんは俺の背中に手を回して、俺を抱き寄せた。俺は梓さんにキスをして
「ゴメン梓さん......」
一気に腰を前に突き出し俺のモノは梓さんに飲み込まれた。
「あぐっ....」
梓さんは言葉にならない声を発した。俺はそのまま動けなかった。梓さんは閉じていた目をゆっくりと開いて
「ゴメンね....純君....いいのよ......」
そう言って優しく微笑んでくれた。俺はゆっくりと腰を引いてそれから前に突き出した。梓さんの顔が苦痛に歪んだ。
「梓さん....」
「ゴメン....しばらくこのままジッとしててくれる?」
「はい......」
俺は小さく頷くと梓さんに再びキスをした。
梓さんに包み込まれた俺のモノは梓さんの蜜穴に優しく締め付けられていた。二人とも体を動かしていないのに梓さんの蜜壁はうねうねと俺のモノを刺激していた。茉莉菜との時には感じられなかった事だった。あの時は俺も初めてでそんな余裕もなかったが....
「動いてもいいよ....」
しばらくジッとしていた俺に梓さんが声をかけてくれた。しかし俺は動けなかった。少しでも動けば爆発してしまいそうだったからだ。
「純君?」
梓さんが不安そうな声を出した。
「ゴメン....梓さんの中が気持ち良過ぎて....少しでも動けば爆発してしまいそうで....」
梓さんはホッとしたように
「ありがとう純君....いいのよそれでも....時間はたっぷりあるんだから....何度でもしましょう....」
「梓さん....」
俺は梓さんにキスをしてゆっくりと腰を動かした。梓さんからの刺激で充分過ぎるほど高まっていた俺は呆気なく梓さんの中に大量の精子を放出してしまった。
「ゴメンなさい......」
呆気なく果ててしまった事に情けなくなった俺は自然と謝っていた。
「大丈夫だから....気にしなくてもいいよ....今日は大丈夫な日だから....心配しなくてもいいよ....」
「えっ?」
梓さんの言葉を聞いて俺は恥ずかしくなった。妊娠するかもしれないという当たり前な事をすっかり忘れていたのだ......確かに梓さんは年上なのでそんな事は気にもしていなかった......これが同年代の女の子だったら違っていただろうが......
「だから安心して何度してもいいんだよ......やだ......馴れている女の子みたいな事言わせないでよ......」
梓さんは真っ赤になった顔を両手で隠した。
(梓さん....可愛い......)
そんな梓さんを見ているうちに梓さんの中に収まっていた俺のモノが臨戦態勢になってしまった。
「純君また......」
「だって....梓さんが......」
「えっ?私がいけないの?純君がHなだけでしょ?」
「そんな事は......」
「じゃぁ..やっぱり私....なの?」
梓さんは顔に当てていた手の指を開いて、指の間から俺を見つめていた。
「そうです....梓さんがいけないんです....梓さんが魅力的過ぎるんです....それはもう......ひとつの罪です......」
そう言って俺はゆっくりと腰を動かした。
「あっ!」
小さく叫び声をあげた梓さんに
「ゴメン....痛かった?」
「ううん....ちょっとだけ気持ち良かったの......」
最後のほうは聞き取れないくらいに小さい声だった......
「梓さん......」
俺は梓さんの顔の前にある手をずらしてキスをした。それからゆっくりと腰を動かした。
「うん....うっ....うっ....」
合わせた唇の間から梓さんの声が漏れていた。俺は梓さんの舌を吸いながら腰の動きを少し速めた。
「あっ....ああっ....んん....ん....んん....ああっ....」
(梓さんが感じてくれてる......)
それが俺を気分良くさせてくれた。しかし、限界は近づいていた。
「梓さん....俺もう....」
「いいよ....」
俺はピッチを速めフィニッシュに向かっていった。梓さんの膣奥深く突き入れると爆発してしまった。二回目だというのに長い射精が続いた。
俺はゆっくりと梓さんに体を預けた。梓さんを腕枕してお互いに黙って見つめているうちにいつの間にか眠っていた。