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傍らに咲く花
【同性愛♀ 官能小説】

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ガールズトークは過激過ぎ!?-3

一方コイバナ(と言っていいのか?)に話題が移った二人はますますガールズトークに花を咲かせ始める。


「駿河さんなら何でも似合いますよう。ちなみにスーツ姿はどうなんですか?」


「もう、めっちゃかっこよかったよ。鼻血モノ」


やべ、超嬉しい。


「えー、見たいなあ。今度見せてくださいよ、減るもんじゃないし」


「ダメ、減っちゃうから」


あー、ダメだ。ニヤケが止まんねえ。


嬉しさのあまり、毛布の中でのたうち回る俺。


のろけ話なんてウザイもんだろうが、自分のことをこうも誉めてもらうと、人間やっぱり浮かれてしまうものなのだ。


さらには。


「でも、のろけたくなりますよね〜。こんな素敵な彼氏なら。かっこいいし、優しいし、仕事も出来そうだし、さらには小夜さんに一途だし」


松本……お前、実はいい奴だったんだな。


なんて、さっきまで邪魔者扱いしてたくせに、ちょっと持ち上げられただけで、手のひら返したみたいに彼女の言葉にウンウンと頷いてしまう。


松本に邪魔はされたけれど、小夜ののろけも聞けたし、やっぱり今日は人生最良の日に違いない、とそんな気がしてきたのだ……が。



「……でもね」


突然聞こえてきた、ワントーン下がった小夜の声。


姿見を見れば、ベッドの上で三角座りをしていた小夜が、ほんの少し顔を曇らせていた。


な、何だ……?


にやけていた俺の顔も、緊張感から次第に強張っていき、固唾を飲んで小夜の言葉を待つ。


そんな緊迫した空気の中、小夜は意を決したように口を開いた。


「あたし、今でも疑問なんだ。なんでそんな完璧な人があたしなんかを好きでいてくれるんだろって」


小夜の声は、心なしか震えていた。


「どうしてそう思うんですか?」


「だって、あたしはホントになんの取り柄もないし、特別可愛いわけでもないし、スタイルがいいわけでもないし……」


「小夜さん……」


「里穂ちゃんの言う通り、こんな素敵な人が彼氏だとね、嬉しい反面、不安になるんだ」


「不安?」


「だって、こんな素敵な人、他の女がほっとくと思う?」


小夜はクリンとした瞳を潤ませながら、松本を見ていた。




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