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傍らに咲く花
【同性愛♀ 官能小説】

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ガールズトークは過激過ぎ!?-2

「そっかあ、駿河さん、内定決まったんならこれからはたくさん一緒にいれるんですね」


……ん?


突如ガールズトークに自分の名前が出てきた所で、思わず動きを止めた。


俺の話か……?


ムクムク沸き上がる好奇心と知らぬ間に汗ばんでいた手のひら。


何を言われるんだろうと、内心バクバクの俺は、起き上がることができなくなって、二人の会話に聞き耳を立てていた。


「うん、こんなに早く決まるなんてあたしもビックリしてた」


「それだけ駿河さんが優秀ってことなんですよー」


「へへ、知ってる」


「やだあ、ごちそうさま」


小夜……!


小夜の照れたような声に、嬉しさで思わず口を手で押さえて、出そうになる声をなんとか抑えた。


ちくしょう、こんな流れになったら起きるに起きられないじゃないか。


なんて、立派な言い訳だ。


ちょっと誉められただけで有頂天になった俺は、すっかり気が大きくなって、もっと小夜の心の中を知りたいと、ニヤニヤしながら二人の会話に耳を傾けていた。


「いよいよ駿河さんは来年から社会人なのかー。やっぱりスーツ着て電車とか乗るんでしょ?」


「うん、でも現場作業とかもあるから作業服も着るみたい」


「あ、男の人の作業着姿、好き」


「わかる? あたしも好きなんだよね。翔平、きっとかっこいいんだろうなあ」


うっひゃあ、マジ抱き締めてえ。


脳内は小夜の言葉で一気に浮かれモードになる。


俺のいないとこで紡がれる言葉ってのは、本音のはず。


小夜は普段は照れてしまってなかなか感情表現をしてくれないだけに、この本音は舞い上がるくらい嬉しい。


もっと、色々聞かせてくれよ、小夜!


小夜の言葉がもっと聞きたい一心で、すっかり起きることを忘れていた俺。


よもやこの時の俺は、起きなかったことを悔やむことになろうとは、夢にも思わなかった。








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