美哀の桜貝 ★-1
13時37分
二度目の挿入に備え下腹部に飛び散った体液を丁寧に拭き取ると、一度は脱がせた制服を再び着せて行く。
もちろんそれは衣類を着せる事自体が目的では無く、制服着用でのハメ撮りが目的なのである。
従って着せると言うよりは、“はだけさせ乱れた状態にさせる”と言った方が正確である。
(十分薬も効いている事だし、今なら少々無理な体位でも……)
先程の挿入で小指程だった“道筋”も、ある程度拡げられたはずである。
膣内での射精にあたり避妊具を着用すると、自らの腹上に華奢な恵利子を抱きかかえる様に跨らせる。
先端をあてがい挿入を試みるも、その体勢故にそうすんなりとはいかない。
ひどくもどかしく感じるも、先程まで未開の処女孔だったのであるから当然と言えば当然である。
それでも相手が無抵抗な“人形”の為、5度目の試みで上手い具合に亀頭部を潜り込ませる事に成功する。
後は折角潜り込ませた先端が外れぬ様に、慎重に恵利子の上体を起こしながら抱きすくめる。
するとあてがわれた肉杭を、少女自らの質量で根元までしっかり咥え込む事になる。
貫通間もない少女にとって、意識が有れば気も狂わんほどの拷問である。
深々と根元まで結合させると、その先端に少女の子宮の感触が伝わって来る。
「はっ、あぅっ」
身震いする様な感触に思わず歓喜の呻きが漏れる。
“男を捻じ込まれた少女”は、引き千切れる寸前の輪ゴムの様に伸び切り哀れなまでにその形を歪ませる。
“少女”はその異物を懸命に押し出そうと収縮を試みるも、それすら男を射精へと誘う心地良い締め付けでしかなかった。
左腕を少女の背に廻し右腕を臀部にあてがいながら、互いの身体を密着させ突き上げる様に上下運動を始める。
あてがった右手で少女の臀部をしっかり掴むと、弧を描かせる様に横軸の力を加える。
男の腕の中幼い容姿に不釣り合いな胸が、その動きに合わせてたわわに揺れ始める。
堪らず先端にある果実を口に含み舌先で転がし味わう。
しっかりつながった下腹部は弧を描く横軸の動きに、下から突き上げられる縦軸の動きが合わさり再び「天国への扉」が開かれる。
結果、少女の意に反して真っ白い双球の狭間に打ち込まれた肉杭に無限の快楽を注ぎ込む。
飲み物に混入され服用した薬の効果により、“欲望を叶える人形”と化した少女は延々と宙を舞い続ける。
同時にその様子は複数のカメラで記録されて行く事になる。
「やはり恵利子は画になる少女である」
千章はそう答える事無い相手に囁きかけると、その記録される“画”を意識して濃紺のスカートに手を掛ける。
丁度「抜き挿しする画」が制服のスカートで隠れない様にする為だ。
無抵抗な少女に出し入れされる“男”は、それだけで十分淫靡さを漂わせる。
そこにはだけさせた制服が、背徳感と言う彩りを添えいっそう画を引き立たせる。
初めてのセックスが…… レイプ。
それも父娘近く年の離れた男による計画的なレイプによって処女を喪う恵利子。
到底受け入れがたい現実を知るのは、その膣孔に三度の射精を導いた三時間後であった。
「どうして……」
全身を蝕む麻酔効果が切れ、下腹部に痺れる様な鈍痛を感じ始める時。
意識を取り戻し、全てを理解した恵利子の頬を大粒の涙がつたう。
声を詰まらせながら、恵利子はそう発するのが精一杯であった。
「美しいから」
男は一言だけそう答えると、自らの要求を伝え始める事になる。
千章の恵利子に対する答えは、正に福井美涼から同様の質問を受けた際の対応と真逆であった。
もちろん男の少女に対する不当な行為に対して正当な答えなどある筈も無い。
ましてやその質問のタイミングも美涼とは大きく異なっていた。
美涼も恵利子も共に魅力的な少女ではあるが、その魅力の方向性も生活環境境遇も大きく異なっている。
恵利子の問いに対して千章が咄嗟に思い浮かべたのは、その答えの言葉より「オッカムの剃刀」※)と言う指針であった。
理知的な恵利子がその言葉に対し、どう反応していくのかも興味深くもあった。
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※)「ある事柄を説明するためには、必要以上に多くを仮定するべきでない」とする指針。14世紀の哲学者・神学者のオッカムが多用したことで有名になった。