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磯崎恵利子 15歳の受難
【レイプ 官能小説】

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浮遊の桜貝 ★-1


 2006年 6月6日 火曜日 曇り 午後5時12分

 処女喪失から数えて7日目。
高校から帰宅した恵利子の気持ちはこの上なく暗く深く沈みこんでいた。

(明日のこの時間には、またあの男と会わなければならない。そしてまた、強いられる)
そう思うと恵利子の心は張り裂けそうになる。

同時に何故か自分の発した言葉に対する男の返答が記憶に残っていた。
当然恵利子の発した言葉は男に対しての抗議であり、悲しみからきたもので返答など求めたものではなかった。
……にも関わらず男の口から発せられた端的な言葉。

「美しいから」
その言葉は発せられた直後より、胎内に残る痛み異物感同様恵利子の中に”最後”まで残る事になる。

 恵利子が受けた被害の一部始終は用意された機器により録画され、その記録を持って男は“継続的な肉体関係”を要求してきたのである。
端的に表現すれば、レイプ後もセックスに応じる様に求めてきたのである。
少女は処女喪失を悲しむ間もなく、その清らかだった身体を否応なしに貪られ続けて行く事になる。

 6月7日 水曜日 晴れ 午後4時28分

 恵利子は迷い戸惑いながらも男の要求に屈するほか無かった。
移動中の車内、一週間前の男の言葉が甦る。
恵利子の問いに対しての男の返答は端的であったが、その後に発せられた男の要求は常軌を逸し尋常では無く同時に恵利子を心底震え上がらせた。
それは意識が失われている間に行われた行為が全て録画されている事。
更にそれを持って今後継続的なセックスに応じる様に求められた事。

 当然そんな馬鹿げた要求に応じられる訳は無かったが、その後に男から提案された配慮が“行為の録画”以上に恵利子を恐怖させた。
男の要求は恵利子に対し配慮されていたが、同時にそれは自らの生活環境等を事前に十分把握されている事を意味していた。

要求は隔週ほぼ月2ペースでの継続的セックスであった。
時間は放課後の一時間のみで、それ以外は一切の接触は取らない。

 両親から特に母親からの素行面において過干渉気味の磯崎家において、恵利子は週に一回放課後の2時間だけ自由な行動が許されていた。
それ以外は下校後真っ直ぐ帰宅し、週末は特別な事が無い限り自宅で妹たちと過ごす事が大半であった。
逆に言えばその事をこの男は十分把握した上で、“隔週一時間の要求”をしているのである。

 いくら被害者である恵利子自身が口を噤んでも、急激な生活パターンの乱れは周囲の疑心を生む。
家族間の繋がりが強く両親の干渉の強い磯崎家であれば尚更である。
それをこの強姦魔は見抜き把握した上で要求してきている。

(逃げられない……)
瞬間的に恵利子はそう思った。

 あの日と同じ様に恵利子はラブホテルのベットの上その身体を横たえていた。
違っていたのは意識がある事と自らの意志で、先程まで身に付けていた制服と下着がソファーの上にたたまれていた事である。
処女喪失から一週間、異物感の残る浅いスリットに欲望の先端が再びあてがわれるのはそれから30分後の事である。


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