投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

歪愛
【兄妹相姦 官能小説】

歪愛の最初へ 歪愛 11 歪愛 13 歪愛の最後へ

均衡の崩壊-6

「!!」
その、あまりにも直接すぎる質問に杏樹はしばらく絶句したが、隼太のあまりの剣幕にしぶしぶながら口を開いた。
「私が…高校に入ってから」
決まりが悪くて兄から目を逸らしたが、彼はそれを許さず、自分と目が合うように杏樹の顎を支えた。
「お前、それがどういうことか分かってるのか?」
杏樹はまっすぐに目をのぞき込んでくる隼太の瞳の中に映る、困り顔の自分を見ていたくなくて視線だけを下に向けた。
「隆兄さんを愛しているから、それを証明するためにしてるの」
いつも隆一から繰り返されている言葉を当たり前のように口にしたが、隼太はその言葉にあっけに取られたようだった。そして彼には珍しく口元を歪めて笑った。その表情は、彼とは顔の造りが全く似ていない長兄が浮かべるものに良く似ている。
「はっ…なるほど、そうやって刷り込まれてるのか、なら」
彼はそこで不自然に言葉を切った。
続きが気になった杏樹は目線を戻して次兄と目を合わせる。
すると、彼はそれを待っていたかのように言葉を継いだ。「俺ともできるよな?」
薄く笑みを浮かべる隼太の言いたいことを何秒かかけて理解して、杏樹は瞳を見開いた。
「うそ…隼太とも…?」
「俺のこと愛してるだろ?杏樹」
彼女は迷うことなく首を縦に振る。隆一を愛しているのと同じように、彼女は隼太のことも大切に思っているのだから。
(ふたりとも、私にとってはかけがえのない存在)
ずっとずっと、どんな困難だって3人で乗り越えてきた
「だったらそれを証明しろよ。隆一にしてるのと同じように」
いつも冷静な彼の目に燃え盛るような欲望の色が見えた気がして、杏樹は少しだけ恐怖を感じた。隼太は杏樹の頤をくいと上向けて口づける。
「ん…」
ちゅっと音がする軽いふれあいがだんだんと深い口づけに変わっていく。彼の舌が唇を割って杏樹の口内に侵入し、舌を絡まされた。
あまりにも激しい接吻に杏樹は逃げ場を求めて頭をひこうと試みたが、隼太は彼女の後頭部を固定して逃げ道を塞いでしまった。
「ふっ…んんっ…はや、た…やっ」
荒い呼吸の合間に『やめて』と声を上げようとしたが途中で思いとどまる。
(隆兄さんのことを受け入れているのに隼太のことを拒絶するなんて…)
ただでさえ、杏樹と隆一との関係を知って疎外感を感じたであろう隼太を、はたして拒むべきなのか。
(だめ…そんなこと私にはできない)
杏樹は自分がどんどん深みに嵌っていっている自覚はあったが、それを食い止める手段がひとつも思いつかない。
彼女がぐるぐると考え込んでいる間に隼太の手は彼女の体を覆うシーツに伸びていた。
彼女を一糸まとわぬ姿にした彼は杏樹の白く、美しい体に浮かぶ、真っ赤な独占欲の痕跡を目の当たりにして息を呑んだ全身に満遍なく散らされた花びらのようなうっ血に再びいらだったようだ。
「あいつ…絶対わざとやってるだろ」
彼は腹立たしげに隆一を罵ったあと、その兄が付けた印の上からもう一度彼女の肌を吸う。その独占欲に満ちた行動にも、杏樹は驚きを隠せない。
(隼太にもこんなに激しい感情があったの?)
いつも多くを語らず、どこか紗に構えたところのある彼の意外な一面をこんなときに垣間見ることになるとは思いもよらなかった。
「ふぅ…ぅんっ」
鼻から抜ける甘ったるい喘ぎを漏らせば
隼太が太ももに舌を這わせながら鋭い眼光で睨むように杏樹を見上げた。
「そういう声も、隆一に教わったのか?」
どうやら隼太には彼女の反応すべてが長兄によって仕組まれたもののように見えてしまっているようだ。
彼は悔しさと切なさが混ざったような顔をして、杏樹の秘所に指を伸ばす。
直に触れられたわけではないが、昨夜隆一と交わった余韻と、隼太に全身に口づけをされたことで、彼女のそこからは蜜が溢れ出していた。
「キスされただけでこんなに感じてるのも全部…」
「隼太…」
彼は杏樹を責めているというより、自責の念にかられているように見える。彼は彼女の両足を広げ、ピンクに色ずく秘所に顔を近づける。
少しの間、嫌らしく濡れているそこを観察した後、割れ目に唇を寄せた。
「はやっ…あっ…待っ…」
「待てるわけないだろ。…今まで散々隆一に抱かれといて」
彼が言葉を紡ぐ度に暖かい吐息を感じ、杏樹はびくりと体を跳ねさせる。
「あいつとしたことなんて忘れろ。俺が消してやる」
彼は花芯を舌でつついたり、吸い付いたりして刺激してから、ねっとりとした蜜壷に差し込む。ざらざらとした柔らかい舌で中を拡げられる感触はいつもとは違った愉悦を彼女に与えたが杏樹が一番感じる最奥にはあと少しのところで届かない。
「あっ…もっと…」
その歯がゆさに彼女は我慢できなくなり、ついに自ら懇願した。
淫らに腰が揺らめくのを止めることができない彼女を見て、隼たは目をぎらつかせて彼女の膣から舌を抜いた。
「ふ…ぅ」
喪失感に小さくうめいた彼女だったが、隼太が自分のズボンに手をかけるのを見てすぐに求める快感が与えられるものだと思っていた。
しかし、彼は男根を引きずり出して冷淡にも聞こえる声で杏樹に命じた。
「舐めろ。…どうせ隆一にさんざんしてやってるんだろ?」
杏樹は唐突に目の前に現れた固くそそり立つ物に目をやるが、すぐに目をそらしてしまう。男性器をこんなにもはっきりと目にしたのは初めてだった。
(いつもこんなにおっきいものが私の中に?)、
彼女はその様子を想像してしまい、頬を染めた。初々しい反応に隼太は怪訝そうな顔を見せたがすぐに思い当たったようで
「…もしかしてフェラしたことないのか?」
「…フェラ?」
「男のものをくわえることだ」


歪愛の最初へ 歪愛 11 歪愛 13 歪愛の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前