縁側での秘め事-5
立ち上がると、ここが縁側で、通りに面した屋外だという事をあらためて思い知らされる。
とはいえ、道行く人どころか人の気配さえまったくない。
夜という事もあるだろうが、おそらくは‘村ぐるみ’で‘人払い’がされているのだろう。
とはいえやっぱり、縁側に立って全裸を晒し、それどころかさっき射精までしてしまったことに、今さらながら恥ずかしさがこみ上げてくる。
「あら…駄目よ、余所見をしては。あぁむ・・・・」
足元で声がして、モノが温かい感触に包まれる。
羞恥で縮んだモノをすべて頬ばられ、唾液をたっぷり絡めた舌で優しく愛撫される。
甘美な刺激に‘余所見’はすぐにできなくなり、意識はまた下半身に集中していく。
「んっ、えぇろ・・・はい、元通り。」
モノを吐きだし、硬くなったそれを見せつけながら、女が妖しく笑む。
「じゃあ、いくわね・・・?今度は、直接口に注ぎなさい・・・」
モノが再び、生温かい快楽の沼に沈みこむ。
さっきより楽な姿勢になったせいか、女の口づかいがさらに滑らかになる。
おかげでねっとりした責めではなくなったものの、根元まで呑みこむ深いピストンをリズミカルに浴びせられ、射精感がどんどん高まっていく。
女の舌が的確かつすばやくモノの上を這い回り、あまりの気持ちよさに膝が笑ってしまう。
縁側に立つ俺に対し、女は一段低い庭に立っている。
そんな状態でのフェラだから、普通ならば女は軽く身をかがめる程度で高さが合うはずだ。
しかし、ありえないほど長身の彼女では、俺を縁側に乗せても身長差は埋まらない。
結果、飛び跳ねた直後の蛙のように、‘がに股’を晒しながらモノをしゃぶる格好になってしまう。
俺の足元で、下品に股を開いてモノに吸いつく様はなんとも卑猥で、俺は腰のふるえをさらに大きくしてしまう。
「んふっ!ふーっ・・・んっ、んっ、んっ・・・・ふふっ♪」
俺のふるえに気づいて、女が嬉しそうに見上げてくる。
俺の股間に文字通り吸いつき、端正な顔を卑猥に凹ませ見つめてくるその顔に、俺は‘口を犯している’征服感と、‘口で犯されている’被虐心がない交ぜになった、奇妙な興奮を覚えてしまう。
その興奮を知ってか知らずか、女は俺を見つめたまま、モノを深々と咥え込む。
そしてなんと、玉袋まで一緒に口内へ迎え入れてしまう。
性器すべてがねっとりと生温い感触に包まれ、思わず快感の吐息が漏れる。
さらにぎゅうぎゅう詰めの口内で玉がコリュコリュと圧迫され、下半身の力が抜ける。
支えをもとめて咄嗟に女の頭を抱えこんでしまい、まるでディープスロートを強要する格好になってしまう。
「んむっ?!んふー・・・・・・っ!」
さすがに苦しいだろうと、体勢を立て直そうとすると――
「・・・・ふふ♪ずぢゅぢゅぢゅうぅぅぅ・・・ッ!」
女は喉奥まで押し込まれたモノなど意に介さず、あろうことかさらに激しいバキュームを浴びせてきた。
股間を、痛みと快感がごちゃ混ぜになった感覚が直撃する。
ふたつの玉が口内で‘真空パック’され、ごりごりと擦れ合う快感に先走りがふき出す。
亀頭も喉奥で容赦なく締め上げられ、まるで挿入(い)れているような締めつけを味わわされる。
そうする間も熱い粘膜がみっちりと吸着し、奥へ奥へと誘い込むように吸引してくる・・・・
そのあまりの快感に、俺は体をくの字に折り曲げ、女の頭をさらに抱え込んでしまう。それでも、女はまったく吸引を緩めない。
股間を襲う激しい吸引快楽に、半開きになった俺の口から涎の筋が垂れる。
それは彼女の白い背中に零れ落ち、背中をつたう無数の玉の汗にまぎれ、すぐに見分けがつかなくなった。
「ぶむっ!むぐっ!ぢゅる…っ、ぢゅぢゅぢゅぢゅぢゅう〜〜っっ!!」
容赦ない吸引に、下半身の感覚が消える。
脚にも力が入らなくなり、俺は前のめりに縁側から落ちてしまう――
「んぐぅっ!!」
がしっ、と女の両手が俺の腰を掴む。さらに自分の顔まで支えにして、彼女は俺の転落をくい止めてくれた。
「ふー、ふー、ふーっ・・・・!」
事故とはいえ、かなり奥まで突き入れてしまった。彼女も苦しいにちがいない――
慌てて引き抜こうとして、俺は快感に身震いする。
女の唇が、不恰好にひしゃげていた。その眉間にはしわが寄り、涙こそ出ていないもののやはり苦しそうだ。
それでも女のクチは、遠慮なく深々と突っ込まれたモノをすっぽり包んで、ねっとり熱いぬめりを心地よく伝えてくる――
思わず、軽く腰を揺すってしまう。
女のくぐもった呻きとともに、温かい粘膜にこすられる極上の快感が返ってきた。
このまま、彼女が苦しむのも構わず、腰を振り続けたらどんなに気持ちいいのだろう・・・・
(注:彼は、どうしたと思いますか?)
1. そのまま、腰を振り続けた。(→「2.彼は、腰を振り続けた。」へ)
2. 我に返って腰を引いた。 (→「3.彼は、腰を引いた。」へ)