縁側での秘め事-2
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あれよあれよという間に服を脱がされ、俺は縁側に座らされている。
夏の夜風が肌に心地よく、周囲に人の気配はまったくない。
俺の後ろには、ちょうど背後から抱きすくめる格好で、服を着たまま女が座っている。
身長があまりに高いため、女の手は背後からでも俺の膝あたりまでゆうに届く。
おまけに彼女のあごが俺の頭に乗せられるくらいの寸法なので、まるで‘男の子’にでもなった気分だ。
「近頃の男は、皆柔くて白い肌をしているのね・・・。」
女の細くて長い指が、俺の胸板を撫でまわしてくる。
「昔の様な、野良仕事で鍛えた黒い肌もいいけど、これはこれで・・・ふふ」
質感を確かめるような繊細な手つきに、下半身が熱を帯びてくる。
「乳首も、綺麗な桃色で愛らしい・・・・」
両の乳首を白い指でつままれ、くりくりと刺激される。
じれったい性感に、思わず身をふるわせて反応してしまう。
「乳首でも感じるなんて厭らしい子・・・ねぇ、こっちを向いて・・・・?」
頭上から声をかけられ、呼ばれるままに背後を振り仰ぐ。
途端やわらかい唇が押しかぶせられ、口内に舌が侵入してくる。
長い舌が蛇のように這いまわり、粘膜をすみずみまで愛撫していく。
さらに乳首も愛撫され、閉じた目の前で白い火花が散る。
「ん、ちゅ・・・・ほら、舌を出しなさい…?」
まるで催眠術にかかったように、言われるがまま舌を突き出し、その舌を女に吸われる。
吸われる間も乳首は愛撫されつづけ、触れられてもいないモノから先走りの玉が漏れる。
いつの間にか女の手が袋にまで伸び、やわやわと刺激してくる。
急所への愛撫に身をひくつかせた俺を、女はむずがる子をあやすような優しい目で見つめてくる。
その目に見下ろされながら、袋を揉みしだかれ、乳首を転がされる。
圧迫された袋から押し出されるように、とめどなく先走りが溢れ出る。
「ふぐりでも感じるなんて。本当に、はしたない男ね・・・・。」
罵声を浴びせられながらも、優しい目つきで見下ろされ、優しい手つきで揉みほぐされる。
「ふふっ・・・まだ摩羅に触れてもいないのに。本当に、可愛いおとこ・・・・」
言葉と手管でなぶられているのに、すべてさらけ出してしまいたくなる。
絶対的で卑猥な‘母性’の前に、すべてをゆだねてしまいたくなる・・・。
乳首を責めていた手が、ゆっくりと下りてきてモノに絡みつく。
少し冷たいしっとりした感触に、思わず快感のうめきが漏れる。
「こんなに摩羅を濡らして・・・女になぶられるのは悔しい?それとも、まさか嬉し涙かしら・・・。」
先走りを塗りひろげるようにゆっくりとこすられる。
滑りがよくなったモノを今度は軽やかに扱かれ、先走りがさらに漏れる。
それをまた塗りひろげられ、快感がとめどなく膨らんでいく。
「じゃあ…まずは一度、果ててみなさい・・・。」
女の手の動きが、激しく熱っぽいものに変わる。
魔性の手管と淫靡な‘母性’に翻弄され、命じられるまま、俺はこらえることも忘れて快楽に耽っていく。
「いいのよ・・・?このまま、手で搾ってあげるから・・・・」
耳元でささやかれ、えもいわれぬ快感が背筋を駆けのぼる。
彼女の大きくやわらかい手にすっぽり包みこまれ、先端から根元まで心地よく摩擦される。
空いた手は袋を執拗に揉みつづけ、縮んだ袋の中で玉がこすれる快感に、先端からはまた‘涙’があふれてしまう。
「ふふふ・・・ぷくぅ、って膨らんだ貴方の‘亀さん’、気持ちいい気持ちいいって泣いているわよ・・・?」
背後から股間を覗きこまれ、モノの様子を実況される。
女は、俺の肩にあごを乗せるような格好で、モノを見下ろしながら扱きつづけてくる。
「このまま、逝くまで見ていて欲しい?それとも、また口を吸ってあげようかしら・・・?」
問いに思わず振り向くと、女が優しく唇をかぶせてきた。
ぬるり、と入ってきた舌に体の力が抜ける。
それを見計らうように女の手が膝裏に差し込まれ、俺の両脚を押し開く。
抵抗する間もなく、俺の脚は背後から伸びた長い脚に絡め捕られ、固定されてしまった。
「んっ、ちゅぅ・・・・ふふっ。可愛いわよ、その格好…♪」
気づいた時には、俺は女の脚に押さえ込まれ、強制的にM字開脚させられていた。