プロローグ-2
「よかった。あっ、改めて。私は竜宮 玲奈です。よろしくお願いしますね、匠君」
玲奈は笑顔で喜んでくれた
その笑顔に俺は一目惚れしてしまった。
「あのっ本当に俺でいいんですか?オタクですよ」
「はい!知ってます。クラスメイトからおたっくんと呼ばれるんですよね?」
「ぷっはははははは!イケメンなのにオタクって!おめーモテねーべ!」
春がお腹を抱えて爆笑する
イケメンがオタクは変なのかな?
そんな考えをしてると生徒会長が俺と二人だけで帰りたいと言い出したので一緒に帰ることにした
夕方、二人で田舎道を下校中 生徒会長がせっかく付き合うので親に紹介したいと言い生徒会長の家に行くことにした
「ここです 」
「竜宮組って」
組?何故か立派な門の表札にそう書かれていた。錯覚かと思って俺は目を擦ってみたが変わらない。
竜宮組ってことはまさか
嫌な予感をよそに生徒会長はインターホンを押すとスーツを着た厳つい男達が数十人出てきて叫んだ
「お帰りなさい!お嬢!お疲れ様です!」
すると生徒会長の優しい顔が変わった
「あーお疲れ様。ちょっと母さんに話がある。お前達にも話がある。それとこちらの客人はアタシの彼氏だ!丁重におもてなししな!」
「へい!かしこまりやした!お嬢!」
「あの生徒会長って・・・」
「ええと、その、わたし家、任侠なの。それでわたしは次期組長・・・・なの。」
そう、彼女は美少女生徒会長であり次期組長というもうひとつの顔があった。
こうしてオタク少年は美少女生徒会長と出会い、物語のはじまりでもあった
そして家の中に案内された俺は生徒会長の母親と対面する