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オタクの俺が恋をした美少女生徒会長は組長だった!?
【学園物 恋愛小説】

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プロローグ-3

通された部屋は純和風の立派な掛け軸に虎と龍が描かれた襖に棚には数々の賞や勲章が飾られている。

すごい部屋だがオタク道を行く俺には不甲斐ない部屋だ
まずは掛け軸はなくして萌えアニメのタペストリーを飾る。しかもエロゲーの際どい物。そして襖にはポスターを貼る。さらに棚にはフィギュアを飾る。他にも施しがいがある部屋だ

そんなことを考えると生徒会長と黒い着物をきた美人な女性がやってきた。

「失礼します。あなたが玲奈の彼氏さんですか?」

「そうです。母さん。彼は空野 匠くんです」

「ごっ、ごごごごごご紹介にあぁずかりました!空野匠です!宜しくお願いしますっ!」

土緊張する俺を見て生徒会長は優しく笑みを浮かべる

「ふふ。母さん匠くんは今年入学した1年生です」

「そうですか しかしえらい凛々しい顔ですね。他の女性も捨てずにはおかないでしょう?」

ギクッ
そうですね〜

冷や汗をかくのが全身にしみわたる。

もしイケメンの彼氏がオタクだってバレたら・・・・・
殺されるぅぅぅ

今月は萌えアニメのグッズの発売日だしギャルゲーの発売日もある。それらをやらずには死にたくはないっ

どうする、俺。

「あっ、匠くんは趣味は何をしているんですか?」

ギクッ ギクッ ギクッ

お母さんっ!それは地雷ですよ!

顔が青ざめて再び冷や汗をかく俺をよそに部屋の外から聞き捨てならない声が聞こえる

「おい!隣町の若けぇ連中が俺らの敷居を跨いでるで!」

「んなぁ〜にぃ!竜宮組に喧嘩うるたぁ良い度胸だ!若けぇのにしきたりのなんとかを教えたるわ!」

数人が廊下を走っていくと生徒会長のお母さんが立ち上がり廊下へ向かった。

「ちょっと失礼。匠くん」

ガラガラ

「騒がしわ!何をしとるんや!」

「ひっ、ひいいぃ!あっ姐さん!いや、これは、その」

「言い訳はいらんわ!全部聞いっとたわ。我ら竜宮組は古き任侠を貫いて近所の皆様と良いお付き合いをするのが流儀や!闇雲に恐がらせてどないするじゃ!」

パシン、パシン、パシン

黒い着物をきた美人のお母さんから華麗でる平手打ちに数人の厳つい男達が怖じ気づく。

すごい すごいし怖いけど俺が映画でみたのとは違って近所と仲良くする。その言葉を言う生徒会長のお母さんの瞳は真っ直ぐにキラキラして純粋さを感じた。

だから学園にいる生徒会長が優しく周囲からひかれる理由が分かった気がした。

「ふぅーっ。すみません匠くん。失礼しました。でっ話を戻しますが趣味は何をしているんですか?」



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